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2012年1月15日 (日)

【ME3】もう腹を立てるのにも疲れた。

  PC版Mass Effect 3をプレイするにはOriginが必要だそうです。デジタル版に限らず。

 http://pc.ign.com/articles/121/1216562p1.html

 オリジナルと間をあけずに日本語版が出る(それ自体はめでたい)おかげで、英語版PC版がまともにプレイできなくなる危機が。

 私はAmazon.comでコレクターズ版を予約してしまっている。

 あの日本語版Originのことだから、きっとわけわからん事態を引き起こしてくれるだろう。いまから怒っておこうとしても、もう脱力してしまってその気力もない。

 洋ゲーの商業日本語化が進むのは大賛成だし、それ自体は万々歳だ。誰も知らないものを褒めちぎったり知ったかぶりしたって面白くない。
 

 洋ドラや洋画と比較すると、ローカライゼーション・コストの面で絶望的に不利なのは承知のうえで、翻訳レベルはせめて洋ドラ並みにはなってほしいと思っているからだ。そんなものは言い出した次の日からできるわけじゃないし、コストを考えればこそメジャーなタイトルが率先してやってほしい。

 意味不明どころか、意味性が壊滅している「日本語マニュアル付英語版」なる表現が死滅したら私は祝杯をあげるつもりだ。ただしPC版ゲームが死滅するのは勘弁。

 だが、わがままだと言われても、英語版PC版は「聖域」としてほおっておいてほしい。コンソール版とかいくらでも何でも好き勝手にやっていいから。

 もちろん私は、EAと同じくらい、Steamが嫌いだ。Steamのおかげで、ほかの海外デジタルサイトでは除外されている日本での購入が認められているソフトがあるとしても、嫌いだ。そもそも自分で作ったものでもないゲームを「管理」している姿勢自体が傲慢だからだ。自分で作ったゲームだから「どう取り扱ってもいい」と考えるEAと同じくらい傲慢だ。
 Steamのニューウェルが言うように、ソニーやMSが管理していないPCゲームの世界では、誰かが声をあげなければこれからの(例えば技術的標準を定めることなどによる)進歩はない、というのも一理あるとは思うが、実際にはそんな「善意」とか「全体善」に衝き動かされているだけでもないはずだ。
 しかもその先導役をやるのがなぜニューウェルなのか、と問われた場合にどうやって正統性を証明できるのかについてもかなり怪しい。

 IGNが「ファイナルファンタジーのビギナー」に贈るガイドなるものを掲載していた。

 http://games.ign.com/articles/121/1216483p1.html 

 内容自体は、簡単すぎてちょっとガイドとして成立していないかもしれない。ただ、日本特有の異質な文化、西洋とのカルチャラル・ギャップにふれているところが面白い。その部分の原文は本記事末尾に引用したとおりだが、サトルティーズ(subtleties)は、subtleties of feelingというように「感情の機微」のことだ。もちろんこうしてたった一語でも翻訳している時点で原語の意味性から何かが失われ、余計な何かが付着していることに注意して欲しいけど。

「(ファイナル・ファンタジー・シリーズに登場する)キャラクターの固有のしぐさ、癖やセリフなどに見られる感情の機微(の表現)には、(西洋から見た場合の日本との)文化的違いが反映されている」
 (なお、マンネリズム(mannerisms)の本来の意味は、上でいうような固有のしぐさとか癖のことだ)  

 そんなこと言ったって、大方のアメリカ人ゲーマーが日本人の固有のしぐさとか癖に触れるのなんて「ファイナル・ファンタジー」くらいでしかないだろう。一方こっちは欧米のそうしたゼスチャーなんか、洋画、洋ドラを見て死ぬほど付き合ってきてるんだ。一緒にするな。 

 洋風に死ぬほどつきあってきたはずのFFの作り手たちだって(概ね日本人だが)欧米の発想をこれでもかというくらい導入しているつもりで、欧米人の目から見たら完璧にエキゾチックな「異質な」ものを作り出している。エキゾチック(exotic)とはもちろん、異国の、外来のものという意味がはじまりだった。
 

 そもそもFFはキャラの名前がみんな和製英語風。Dragon Age 2の主人公はホーク(Hawke)である、と発表された時点で「FFみたいな名前つけんな!」と怒っていたガイジンがいた。そんくらい和製ゲームの和製英語風表現は(良くも悪くも)定着してしまっている。 

 一方でMass Effectなどに登場する日本風の表現はやはり「不気味」だ。Skyrimなどでサムライ風の鎧、カタナが洋ゲーに登場した瞬間に、見慣れているはずの日本人の目から見ても「エキゾチックな」ものに見える。
 さすがに最近では中華風と和風が混同されるようなことは少なくなったので、それはいいんだけど。

 そんな誰でもわかるような目に見える違いではなく、感情の機微というのだから、例えばパーティー・メンバーやフォロワーに対する見方の違いを言うべきかも知れない。
 FFXIIIのヴァニラは、「ヴァニラ」どころか日本人から見たって少し落ち着きがなくて面倒くさい子に見える。それがガイジンには「うるさくてかなわない、どうしようもないやつ」に見えるらしい。声優の違いもあるだろうが、あちらの声優の演技ではとても伝わらないことを伝えようとしていたと考えたらどうだろう。あんな立ち居振る舞いをする人は欧米にはいない・・・、んー、レディ・ガガくらい? (だいたいあんな子って日本にだって本当にいるのか?)。
 FFXIII-2の主人公ふたりの振る舞いは「いかにも日本人風」(つまり良くも悪くも控えめ、受動的、抑制的)な面が強いので、彼女らがどう受け取られるのか、今から楽しみである。もちろんあのエンディングには非難ごうごうになるだろうけど。

 Skyrimのフォロワーであるリディアがどうしたこうした、などと私も騒いでいるが、あれは要するにただのボディーガードであるから、本当は影のような存在で、ことさらなぞる対象とは考えられていないのかもしれない。ついに三人めの女性ハウスカールも同じキャラクター・モデルの流用だったのでそう思い初めている(性格づけはほんの少しずつ違う)。

 Mass Effectのジョーカーは日本人には受けが悪いらしいが、本場では大人気だし、ノルマンディ号のヨーマン・ケリーだってそうだ。「機微に触れる」部分はかなり違う。Dragon Age 2に登場する主人公の兄弟姉妹の扱いも明らかに違いがある気がするがどうだろう。

 違いを悟るということは、異質なものを無害化して取り込もうとすることであるともいえる。ゲームがアートとは言わないが、少なくともそこに進歩があるとすれば、それは「管理」から生まれるんじゃなくて、「感化」から生まれるはずだ。 

 「アニメチックな表現が許せない、ニンジャ・ガイデン風なバトルなぞくそくらえ」(ガイジン)
 「Dragon AgeやSkyrimでは主人公が私の気に入る顔にならないからダメ」 (日本人)

 私は、そんなレベルでゲームを語る連中が死滅することを祈っている。そういう発想は無理解というだけじゃなく、排除の発想、危険だからだ。無理解というのは違うのではないか。排除は実は対象への理解から生まれたというフーコーの説もあるが、底は通じています。 

 FFは25周年だそうだ。RPG自体だって生まれてから40年くらいたってるんではないか。

 そろそろまた違う展開があってもいいと思う。日本と欧米で足を引っ張り合いつつ、感化しあえばそうなるんじゃないかな。そのためにも、せめてあちらで著名なゲームの日本語ローカライゼーションはぜひとも必要だと思います。 

 英語できる日本人なんて(腐るほどいるんで)もうこれ以上ぜんぜんいらんけど、すごいゲームを作れる日本人(ほとんどいない)が生まれることを切に待望しているから。   

********** 

East vs. West

If you know western RPGs like Fallout, Mass Effect, and Elder Scrolls, you might be surprised at how different Final Fantasy feels compared to its western counterparts. Most of this comes from the obvious cultural gap between Japanese developers creating a product that reaches a non-Japanese audience. Subtleties, such as character mannerisms and dialogue, reflect actual cultural differences. A hero, for example, might gesture and emote in ways that feel unusual for a gamer outside of Japan.

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