フォト
無料ブログはココログ

« 【DA2】ゲイダー氏TUKインタヴュー(3) | トップページ | 【DA2】ゲイダー氏TUKインタヴュー(完) »

2012年2月18日 (土)

【DA2】ゲイダー氏TUKインタヴュー(4)

 他のこと何もできない。これで終わるかなあ。ゲイダーさんも話が長いけど、面白いからほとんど省略できない。訳はかなり削ってるけど。ジョークは断じて削らない! それが私のジャ(略)。

**********

Q: ナイト・ディヴァインという言葉が出ましたが、シーカーの権力構造に変化が?

A: ナイト・デヴァインは存在している。テンプラーの組織。テンプラー騎士団の最上位でナイト・ディヴァインは集合名詞(複数いる)。ザ・ディヴァインに直結しており、定義上は彼女のボディーガード役だが、テンプラー騎士団の長でもある。シーカーに対して従属する組織で、シーカーはテンプラー騎士団とは別組織で、その上位にある。UKにあるかどうか知らないが内務調査組織(Internal Affairs)だ。警察の内務班は警察内部にあるが、別組織で上位にある。
 ナイト・ディヴァインはテンプラーの日々の任務を管理し、規則を決め、彼らの権限は他のテンプラー全てに優越する。シーカーは通常テンプラーを管理することはしないが、シーカーが介入してきたら、テンプラー全てに優越する権限を有する。監視役の監視役だ。

Q: Ars Magicaに登場するInquisitor Internalと同じ?

A: そう。実際、テンプラー騎士団全体はかつてインクィジション(the Inquisition).と呼ばれていた組織の一部だった。第一のブライトの後、アンドラステの行軍の後、チャントリーの創設がはじまる頃、セダスにも異端審問組織(インクィジション)があった。世界は混乱が支配していて、帝国は崩壊し、古の神を崇拝するカルト教団があり、ブラッド・マジックが蔓延していた。アンドラステ信奉者のカルトもあって、インクィジションは「もう飽き飽きした。誰かが魔法をなんとかしなければ世界が滅んでしまう」という感じで生まれた。 

 創設されたチャントリーがインクィジションに「私たちと同じ考えですから一緒になりましょう」と言って、インクィジションがシーカーとテンプラー騎士団になった。合併だね。インクイジションがまた復活するというのは興味深い話だね。

Q: 誰も予期してないときに!(No one expects them!)

A: そのセリフも誰も予期していなかっただろうに!(No one would expect that!)

(訳:最初はモンティー・パイソンのスパニッシュ・インクィジションのネタ。あんまり繰り返すから最後はみんなが予期しちゃうんだけどね。)

Q: ジャスティスと融合したアンダースには、コーリング(Calling)でなにが起きるのでしょうか? 

A: うーん、面白いね。そうだねえ、オーケイ、いなくなった。今、心の声を聴いていたんだ。不気味だったよ(会場笑い)。あるプランはあったけど、最後がとても込み入ったものになってしまった。ふたつくらいの可能性がある。まずアンダース内部のスピリットがダークスポーンのコラプションのレベルに影響を与えるというもの。だからコーリングは延期されるか起きなくなる。またはコラプションがスピリットを汚染してしまう。その二つがもっとも考えられる結果じゃないかな。どっちを好むかは言わない。アンダースがDA2を生き残って、将来またみんなと再会するかもしれないから。

Q: 「おお、すごい!」とアンダースの衣装を着た人が言った。(会場笑い)
 

Q: ジョイニングとコーリングの間は三十年くらいだと言われてましたが(ゲイダーさんが音でも画面でもわかるように顔をしかめる)、すみません! それは伸びたり縮めたりできるものなのか、それともそんな設定をして後悔してますか?

A: アリスターのセリフに後悔してるところがあるよ! 「わあ、三十年とか書いちゃったけど、物語のタイムフレームはみだしちゃったじゃないか!」って。そう書くつもりはなかったんだが、後から考え直して「ああ、コーリング(いや失礼ジョイニング)から三十年後っていう意味にとられちゃうなあ」と気づいた。そんな気はなかったんだ。でももう世に出てしまったので、まあ仕方がない、三十年ね。でもばらつくんだ。たぶん三十年は最長のケースだ。本人の意志とか、ダークスポーンとの関りあい方で違ってくる。ブライトの時期にはグレイ・ウォーデンの寿命は縮む。それ以外の時期は比較的長生きだ。五年後か十年後にコーリングに赴く者の例もゲームにあった。アリスターの三十年説を金科玉条のように考えるべきではない。そんな風に思うのがいいね。

Q: そう言われて本当にうれしくて、私は三十歳までしか生きられないというふうに受け取っていて、他の皆は全員がそうじゃないと考えているように思えることすら、私を間違いのほうに引き込もうとしてると思っていたから。

A: もしダンカンが三十歳だったとしたら、ずいぶん貫禄があるね。そう、ジョイニングから最長三十年だよ。そしてばらつく。だからざっくり言えば十年から三十年の間が一般的ということだよ。

Q: グレイ・ウォーデンたちはブルードマザーを知ってからも、まだコーリングを続けるのですか? 一作目の「なんてことだ、ディープロードに紛れ込んだ女性はみんな不気味な化け物を産む姿にされてしまうんだ!」っていうのはあまりに恐ろしい事実の暴露だったのですが。

A: ウォーデンたちはブルードマザーのことは前から知ってたんだよ。正体を知らなかったんだ。それを知ったら・・・。おお、コーリングをやめてしまうというのは思いつかなかったなあ。女性ウォーデンにとってコーリングが難しくなるってことか。将来の物語に使うかも。面白い問題になるね。女性ウォーデンがコーリングを聴いて、「私にもその時期がきたわ」と言うと他のウォーデンたちが行ってはいけないという。あなたは女性だから。長く続いた名誉あるしきたりに従うことはできないと。

 小説The Callingで、コーリングはコラプションがウォーデンの肉体を蝕み始める時点で起きると書いた。グールのような姿になるよりは理性があるうちに死んだほうがましだ、グレイ・ウォーデンは今までの人生の大半でやってきたこと、ダークスポーン狩りを最後まで続けるほうを選ぶだろうと。女性の場合には「あなたは名誉ある最後は選べない。結末が恐ろしすぎるから」と言うんだ。面白い話になりそうだね。最後はウォーデン個人が選ぶのかな。ブルードマザーになるくらいなら自ら命を絶つ女性もきっといるだろう。

Q: この部屋の女性も大勢うなずいてますしね。

A: 将来使うことができるかもしれない。

Q: ぜんぜん違う話ですが、時間があまりありません。エルフの寿命は? かつてヒューマンをシェムレン、quicklings、早死にする者と呼んでいたはずですが、今は?

A: シティ・エルフの寿命はヒューマンと一緒だね。シェムレンは古代語だが、ときにシティ・エルフは由来を知らずにそういう言葉を使う。蔑称だ。デーリッシュは長生きだ。トールキンのエルフほどではない。先祖や自分自身がヒューマンから遠ざかって生きてきた者ほど、長生きするようだ。三百年近く生きてきたザスリアンのように例外的に長生きな者もいる。だがシティ・エルフには例外的な者もいない。

Q: 最後の質問ありますか? では、もしストーリーで一箇所変えたいならどこを変えますか?

A: (長考)。難しい質問だね。ライター、開発者としての視点から、リリース前に手直ししたかったこと、あるいは意図しないのにそうなったことなど、後悔することは常に必ずあると言ってきた。 

 完全に意図通りにできたことも、後から変更されてしまうこともあるんだよ? ゲームとはそういう代物(the nature of the beast)、計画は常に変わる。DA2の全体のプロットはニ、三年前には思いもしていなかったものだ。カーヴボールが来て(訳:UKでベースボールネタ通じるのかな)「最初からわかっていればもっと違うことができたのに」と思うみたいなものだ。そういう視点があることはフォーラムを読んでわかる(会場笑い)。こうすべきだった、こうできた、こうやるはずだった、ってのは言うのはすごい簡単だが、そればかり考えてたら開発者は皆頭がおかしくなる。カットや妥協によってライターが大変な怒りを抱くかもしれないが、物語はゲーム全体にとって唯一の重要な要素じゃないんだ。もちろん重要な要素だが、ゲームプレイ上の要請や技術的制約と妥協するため、物語は長い時間をかけて直している。

 今のところ一箇所だけ直すなら・・・。闇の儀式かなあ。やらないという意味じゃない。あの決断は大好きだ。プレイヤーに衝撃を与えるような追加すべきことがあったと思う。ある種のプレイヤーたちには大変な衝撃を与えたが、そうでないプレイヤーにとってはむしろ面倒な要素になった。モリガンとロマンスの関係にあったら・・・。Aimoというファンの素晴らしいアーチストがいる。私は大好きだ(会場:私たちも!) そうじゃない人がいるかね? 素晴らしいよね。一度話をしたことがあるが、彼女は闇の儀式で描かれるべきだったシーンを描いていた。モリガンは主人公を愛していることも、アリスターを愛していることもありうるわけだと気がついた。

 そういった部分は最後のセリフに確かにあるが、最後にはほんとに少し手直しをしたくなった。そのほうがその後ずっと気が楽になったかもしれない。だが、身をかわすのはパンチが来た瞬間でなければ意味はないからね。

 私には素晴らしいライターチームがいる。今はジェニファーが出産休暇中だから、メアリー、シェリル、ルーク、新しくターニャが加わった。エストロゲン旅団(Estrogen Brigade、女性ホルモン旅団、特定のキャラだけにぞっこんである場合が多いファンガール集団、やおい系多し)と呼ばれることもあるよ、女性のほうが多いから。違う視点がないと困るからそのほうがありがたい。Dragon Ageでもわかってもらえると思うが、物語へのアプローチの仕方にも女性の視点が多いと思うし、それはぜんぜん悪いことじゃない。ネットで「Dragon Ageは女性に寄りすぎ」、「ゲイに寄りすぎ」という声をあげる人もいるが、それらに対する私の答えは「よかった、取り敢えず何かはあるわけだ!」だね。(会場:賛同の声)

 Dragon Ageがハック・アンド・スラッシュのメンタリティ以外の要素を取り入れていることは喜ばしいことだ。ハック・アンド・スラッシュにはそれ自体蔑視的な意味合いが含まれている。戦闘と男性優越の夢(ファンタジー)を美化するだけじゃなく、それらと同じだけ重要なものが他にたくさんあるってことを言ってるようなものだ。 ファンタジーはそれだけじゃない。

 私は優れたライターチームを有している。難題を抱えて、みなで座ってブレーンストーミングをしているとき、大変な頭痛にさいなまれて、「この問題をさてどうしようか?」ってやるんだが、幸運なことに、私のライターたちはみなとても優秀なのだ。この世界で働くことを愛している、キャラクターづくりを愛しているし、ファンに艱難辛苦を与えることを愛してるんだよ。

Q: 確かに、私たちもあなたたち(you)のことを大好きだし、大嫌いです。

A: 私なんかよりメアリーのほうがひどいんだから!

Q: 複数形の"you"ですから!

A: オーケイ、Originsを書いていたとき、メアリーとシェリルも同じプロジェクトでふたりで他の部屋で仕事をしていて、私はそこに飛び込んでいってこう言ったんだ。「ねえ、今書いたんだが、主人公がアリスターと別れる、アリスターのほうから主人公と別れる、彼が義務感からランズミートで主人公を捨てる、でもまだ彼は主人公を愛していて、彼をエンドバトルに連れて行ったら、彼は主人公を愛するあまり、その身代わりとしてアーチディーモンと相討ちになって死ぬ」 
 

 メアリーとシェリルの反応は同じで、「むははははっ! エドモントン中のファンガールたちの号泣する声が聞こえてくるわ!」だった。で私が「だよね! やっぱ邪悪な要素が含まれてるよね!」と言ったんだ。 

Q: 私たちは、心に突き刺さった短剣のカケラを今もまだ取り出しているところですよ!

A: 「普通のロマンスがしたい」という声がフォーラムに出ることがある。(会場:やめてくれーっ!) ないない、それはない。ドラマこそ素晴らしいんだから。そこが面倒なところで、ファンが何かを望んでいるというときは、我々は、ファンがただ単にそう考えているだけであって、実は言っている本人もそんなことはたぶん望んでいないってことに気がつかなきゃならないんだよ。

Q: デヴィッド、素晴らしいゲームをありがとう。それから今日私たちと話す時間をとっていただいて本当にありがとう。感謝します。

Q: 本当に感謝します。 

A: 集まってもらってありがとう! 来年も続けるなら、成功するといいね。

Q: もちろんです! 来年もご登場願えるならもっと多くの人、もっと多くの質問を用意します、私たちが夢見ているDA3も、そのときにはもしかしたら出ているかもしれないし、水平線から顔を出しているかもしれない。なにもおっしゃらなくて結構です。あくまで希望ですから。

A: ほんとに楽しかったよ。UKにもこれだけ大ファンがいることがわかってうれしかった。こちらこそ大満足だよ。

(会場: 拍手、歓声、双方からさらに感謝の声)

**********

 あんまり長いんで、途中ややこしいところを飛ばして続きを訳していると、どこを飛ばしたかわからなくなる。意味がわかんない、話が飛んでんじゃねえの、というところあったら指摘してください。「全訳しろ」は無視しますけど。

 抜けてるとこみーつけた。直した。

 

« 【DA2】ゲイダー氏TUKインタヴュー(3) | トップページ | 【DA2】ゲイダー氏TUKインタヴュー(完) »

Dragon Age 2」カテゴリの記事

ゲーム」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1586985/44171208

この記事へのトラックバック一覧です: 【DA2】ゲイダー氏TUKインタヴュー(4):

« 【DA2】ゲイダー氏TUKインタヴュー(3) | トップページ | 【DA2】ゲイダー氏TUKインタヴュー(完) »

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30