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2012年3月24日 (土)

【ME3】洗脳セオリー

 確かにあんまし触れたくはないが、この大騒動で無視するわけにはいけない一大ムーヴメントになっている。

 まず話は、もともと洗脳プロットが「あった」というところから始まる。BioWareの企画の中に。イルーシヴ・マンとの対決バトルのプロット、ダーク・エナジーの正体解明プロット、全部あったが没になった(わけですよね、少なくとも本編では)。 

 次に、私が最初は単純にフロイト的な「夢分析」ネタだと思っていた、シェパードがずっと見続けていた男の子の夢。フロイトというかラカン的には「男の子が火達磨になる場面で目が覚めるのは、あれ以上夢の先を見てしまってはいけない」警告なんだそうだが、そういうオーソドックスな良心の呵責とか、無力感・脱力感とか、自責の念の話なんだろうなあとばかり思っていた。だって最後にあの姿で登場するとは思わなかったから。

 洗脳セオリーとは、それを指して「シェパードは最初から洗脳されていた!」という説。つまりあの夢はシェパードの無意識が生みだした夢ではなく、意識を操作されたもの、捏造されたものであったということ。

 気持ちはわかるが、逆もありうる。ゴッドチャイルド(ガーディアンのほうが適切か)があの姿をとったのは、あれがシェパードの無意識・意識に強烈に刻まれたシンボルだから、という考え方だってできますね。たとえば(そんなプロットはどうかと思うが)、ヴァーミアで喪ったアッシュ/カイダンのどちらかの姿をとってもいいんですよ。
 ガーディアンはシェパードの意識・無意識を「覗き込んで」注意をひくためにあの姿を取り上げた、もしかしたらその幻影を見せた、そういう意味で確かに「操作した」かもしれないけど、「洗脳」まで必要はない。注意を喚起するというだけの意味ととることも可能。 

 ガーディアンの夢を根拠にする洗脳セオリーはME3の間だけ通用するはずだが、サレン、ベネジア、イルーシヴ・マン、Arrivalの科学者とリーパーズに洗脳されてしまった人たちは数多くいる。そしてシェパードも、深くリーパーズと接触を重ねてきた人物である。
 そうであればMEシリーズ全体を通じて「洗脳されていた」という説もありうるではないか、ということになる。まあ、なるっちゃなるけどね。ME2冒頭で一回死んでるはずだけど、あれも夢(捏造された記憶)か?!

(ひどい話は、ME1の物語が始まる以前、スキリアン・ブリッツで脳に重症を負い、この三部作全編を通じてずっと覚醒していなかったセオリーまである・・・。どっかで聞いたよなあ)

 そしてリーパーズを破壊するエンディング(赤色)だけ、(場合によっては)シェパードが生きている(らしい)。このことこそが、少なくともあの最終決断の瞬間はリーパーズに洗脳され、操作されていたことを物語っているそうだ。青色、緑色を選んだら、まんまとリーパーズにのせられてしまったことになり、よってシェパードも死んでしまうってことかな。

(少なくともシンセシスが「ベスト」エンディングではないということ? であればどうして必要ストレングス・ポイントがあのエンディングだけ高いの? 「破壊」エンディングの必要ポイントを高くするべきじゃないの? 「赤色」はリーパーズにとっての破滅(シェパードの勝利)を意味するなら、どうしてシェパードを洗脳し、操作しているはずのリーパーズは三つからお好きにお選びください、というの?) 
 

 さて、後は「洗脳セオリーを補強する」口実がざくざく並ぶ。たとえばシタデルのキーパーを撃つことができない、弾丸がなくならない、アンダーソンがなぜか先に到着している、前後で風景が違う、とかなんとかいろいろ。

 百歩譲って、シェパードが洗脳されていた(記憶や意識を捏造・操作されていた)として、それがより良いエンディング(あるいはその解釈)になるかというと、そうはならないですよね。今のエンディングのつじつまが多少合うだけだ。つまりシタデルからロンドンに戻ってきた理由とか。最初から行ってないってことはいえる。
 コンデュイットにはもともと入っていない、本当はマルーダーに撃たれたときに(あるいはその前、ハービンジャーのビームが襲ってきたとき)瀕死になった? よってシタデルにも向かっていない、あの後の出来事はすべてシェパードの意識に投射された(ガーディアンが投射した)ということが言いたいんでしょう。

 アンダーソンはとっくに死んでいた。イルーシヴマンはどこにいたか知らないがやはり死んでいた? ガーディアンがシェパードに見せた三つの道もイメージであって、選択する権利のみシェパードに委ねられた?

 ブログ容量マジでやばいんすけど、しょうがないから三枚貼る。

10919
「君が思っている以上に、君たちには希望があるよ」

10920_2
「君が、オーガニックとしてはじめてここに立っている事実、それが証明してるんだよ」

10921
「でもそれによって、僕の解決策がもう通用しないことも証明されてしまった」

 「ここに立っている事実」という場合の「ここ」と「立っている」はなにかのアナロジーですか? たとえば文明のレベルとか、殺されても死なないガッツとか? ほんまかいな?

 今よりつじつまが合うように見えて、実はあわなくなっちゃうようなことも増えていく気がする。

 ただ、最初の企画に「洗脳」プロットが確かにあったのであれば、BioWareが強引につじつまを合わせてくることはありうるし、できるかもしれない。

 問題はそうじゃなくて、「この期に及んで夢落ちですか?」という批判ですね。

 「死に落ち」と「夢落ち」、どっちも同じくらいひどいよね・・・。 

 英語でいいという人は、次のYouTubeが「洗脳セオリー」のひとつのシナリオを示しているので、ごらんになればいいかも。

http://www.youtube.com/watch?v=ythY_GkEBck&feature=player_embedded

 このくらいの解釈なら、あるかなあ、と思いますが、マス・リレー網に伴って銀河文明の大半が吹き飛んだのまでチャイってことにはならないですね。

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コメント

この記事を読んでみて、
夢おち・・・・あるな(笑)と思えてきちゃった・・・。
嫌だけど・・・企画にあったとするなら強引につじつまを合わせてくる可能性ありですよね。
「死に落ち」「夢落ち」じゃないことを祈る!!!

 カスミやザイードなんかより重要なキャラクターであるプロシアンをDLCにした判断からして、ストーリーの根幹に関わる話をDLCに温存してそうなんですよね。DLC商法が駄目にした作品として、後世に語り継がれそうです。

d様
 「洗脳」プロットはもしかして本当に最初からあって、でもエンディング変更の必要に迫られたあげく、実装がぐだっちゃったのかもしれない。それが正解かもしれないです。ただエンディング問題の解決にはならないんじゃないかなあ。 

 アンダーソン(パラゴン:青)とイルーシヴ・マン(レネゲイド:赤)が「シェパードの心の中の天使と悪魔」説は実際あったかも・・・。でもコントロールが「青色」で破壊が「赤色」。洗脳セオリー派でも、ここの食い違いがもめにもめてますね。

m様

 本編の中で説明が終わらないってのは、どんな言い訳も苦しいですよね。発売同時DLCを買わせ、エンディングDLCを買わせる。
 もはや「本編」ちゃうやんと。

 試しにやったオンラインの方がシングルプレイよりプレイ時間が増えましたw。まさかMassEffectでこうなるとは・・・。

 この騒ぎのおかげで、シングルプレイ二周目(一周したシェパも別シェパも)なかなか手がつけられませんね。
 iOSのゲームで、レディネスがごんごんあがっていく(笑)。
 70%くらいいったかな。エンディングDLC?が出るころ100%いってるでしょう、きっと。

 

iOSゲームのアドバイスありがとです。老後の楽しみにでも~。(ぉぃ)
めでたく?一回目のエンディングを緑で迎えました。

私、単純なので「おぉ、そうなったかぁ!」と静かにシェパードの冥福を祈りました。
破壊的、破滅的とか解釈で怒るってのはなかった。(笑)
どっちかというと再生のあり方の1つなんだなぁ、と。
真の平和というものを再考してみようとかいうメッセージなのかしら?
モーディンやリージョンの献身、EDIとジャヴィックの存在は、最終選択で揺さぶる伏線にもなってる気がします。

ちょっと洗脳プロットや夢オチもよぎりました。
今のBioって洗脳プロットもどきをちょくちょく出しすぎかな~。
DA2なんか、レガシーや穢れたリリウム、悪魔の誘惑とか満載。
これをDA3にまで引っ張りまわすと、さすがに温厚な私も怒るかも。

2周目の冒頭だけやりましたが、シェパードって稀有な良いキャラだなぁと改めて感心してます。
他のNPCもよく描きこまれてますし、一体感が更に増していきます。
MEファンがシェパードを愛おしいと感じて、前のめりになるのもわかりますねぇ。
皆、シェパードを失いたくないんですよ、きっと。

 私の場合「緑色」の話はSFでよくあるから、「またかよ」と思ってしまったんですが、結末としては当然「あり」でしょうね。ご指摘のとおりEDIはそのために再登場したともいえます。でもなぜかエンディングは唐突に感じてしまう。
 誰かが言っていたように、今回リーパーズの思考がまったく表現されていない。ジ・イルーシヴ・マン(TIM)がこれでもかってくらい活躍?するのに(それも洗脳セオリーなら謎解きできちゃいますね。TIMこそリーパースの尖兵だったとか)。

 たとえばシンセティックのハービンジャー(あるいは洗脳された?TIM)とオーガニックのシェパードが銀河のありようについて思考対決する場面など途中にいくつか織り込まれていたら、エンディングの唐突な感じは薄まっていたかもしれない。残念ながらほとんどなかったので、結末のとってつけた感が強まってしまった。

 
 シェパードは、主にDA開発サイドの人たちが「あっちは、とどのつまり軍人(兵士)だしねえ」と指摘するように、とっても味付けがしやすい、それでいて基本はぶれない稀な主人公でしょうね。
 そして「俺だけは敵の正体をこの目で見て知ってるんだ!」という叫びが周りから無視され続ける、お約束の、でもとても共感しやすい展開がベースにありますしね。

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