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2012年4月28日 (土)

【DA3】ロマンスとコンパニオン(3)

 宗教的信条を強く持つキャラクターはヘイトを集める。

 これは日本人一般には決して理解できない、どのくらい理解できていないかすら理解できない、ことでしょうか。私たちはその点でとっても幸せなのかもしれない。だが、理解していないことを理解していることは大事。ゲイダーさんではないが、「無関心」、あるいは「無理解」が最大の問題でしょうね。 

 これだけアメリカ(あるいは欧米)かぶれであるはずの日本人一般に、キリスト教徒がほとんどいない(2%)。80%以上のフィリピンはともかく、半島国(26%)、マレーシア(9%)、インドネシア(9%)、ヴェトナム(7%)などと比べても非常に少ない。いずれもアメリカの影響が大きな太平洋の国々だが、もともと強力な支配的宗教を有している国でも10%弱はキリスト教徒である。日本はむしろフィリピン、あるいは半島国のようになっていてもおかしくないのではないか? 

 さらにいえば、日本中にあるキリスト教系の学校、大学に通った人はかなりの数になるはずなのに。

(数字はすべてCIA World Factbookによる。ただし日本の場合は支配的宗教が神道84%、仏教71%となっており、足すと容易に100%を超える。このレポートがそもそも正しいかどうかの判断はお任せします)

 またしても大澤真幸氏の受け売りだが、その理由はこういうことみたいだ。

 上とはまったく逆の数字になるのだが、ある学会において、ペルーに移住した日本人のコミュニティは90%がカソリックに改宗したという事実が示された(それ自体はペルー全体のカソリック信者の割合と変わらない)。このように圧倒的に宗教的変容を遂げたペルーの日系人コミュニティが、実は一方では日本的伝統をとてもよく保持しているという現象が、集まった西欧の学者連中を大変驚かせたという。

 日本に住む日本人にキリスト教徒がほとんどいないことと、このペルーの日系人コミュニティでみられた現象は、まったく逆のことを示しているように見えるが、実は根は一緒なのだそうである。そう、お気づきのとおり、日本の文化的なアイデンティティにとって、宗教はもともと不関与だということが示されるんですね。  

 **********

 (もし(主人公と)相容れないキャラクターが嫌われる運命にあるのであれば、なぜシェイルは愛されているのか?)

 シェイルとは(訳:Star Wars: The Knights of the Old Republicの)HK-47の場合と同様、本質的な葛藤がなかった。両者ともたまに主人公を侮辱するかもしれないが、それは面白半分であり、それ以外では主人公の行動に実は何一つ反対しなかった。特に主人公がクソ野郎ぽく振舞っているときはね。

 (モリガンは?)

 うう・・・、モリガンが広く愛されてると考えてるなら、君は「モリガンにビンタ」Modを見ていないんじゃないか?

 なぜなら、だって・・・、主人公をうんざりさせるような女性にはビンタくらわせてもいい、みたいだよ。

(訳: 次は、Mass Effectシリーズのテイン(Thane、たしか日本語版はセイン)に関するもので、ゲイダーさんではなく、別のライターであるメアリー・カーヴィーさんが答えている。

(テインは宗教的信条を強く持つものが嫌われる説の例外だと思う。彼の宗教について文句を言うものはいないし、(訳:MEシリーズの主人公である)シェパード艦長が一緒に簡単な祈りにつきあっても問題ない。

メアリーさん:テインの宗教にはなんにも文脈(context)がないんです。ほんの何柱かの神々の名前といくつかの宗教的発想だけがある。ドレル種族(訳:テインはドレルという異星人)がそうした信条に基づいて実際にどういうことをするか、私たちは何も知らない。彼らの宗教的発想が彼らの政治や社会に対してどんな影響を与えるのか、私たちは何も知らない。彼らの心と体の二面性(duality)が彼らの倫理観にどのような影響を与え、犯罪や正義にどう向き合うのか、私たちは何も知らない。彼が神々と来世を信じているという事実以外に私たちはなんの判断材料も有していない。それ自体極めて無害なものなんです。 

 アンドラステ信仰とクン(キュン)の教えには文脈があるのです。

********** 

 BioWareのライターたちは(もちろん慎重な書き手なら誰でもそうだろうが)、ゲームの中の話を説明するのに、現実の宗教を例示するようなばかなことはしない。私はばかだから少し触れてみる。 

 日本が敗戦後の一時期、最大のコントラバーシャルな議論であったといってもいい天皇制に象徴される宗教観が存続された(禁止されなかった)理由には、当時の外交事情や占領統治上の方便などさまざまな理由があったとはいえ、根底には上でいうような「文脈がなかった」という点はあったんでしょうね。それが正しいかどうかはともかく(そんなことはたかがゲームブログで私ごときが述べることではない)、おおきみは原初的には、そして一義的には「祈り手」であったわけであり、実は今の天皇陛下のお仕事も本質的にはそうでしょう。

 
 強烈な宗教的信条を有するかのような国家神道、「神話」にしてしまったのは、維新政府であり、昭和軍部であり、政治家であり、民衆であったわけでしょう。敗戦後、占領軍によって廃止されたのはこの国家神道でした。

 ちなみに「神話」は、その物語の中身ではなく、語り方によって規定されるともいいます。「安全神話」など考えるとその意味がわかるかもしれません。

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