フォト
無料ブログはココログ

« 2012年5月 | トップページ | 2012年7月 »

2012年6月

2012年6月29日 (金)

シェパード、ジーザス説

 前回の続きみたいなもんですが、個人的には結構気に入っている説です。

 当然へヴィーなネタバレありますので、「続きを読む」の下。

続きを読む "シェパード、ジーザス説" »

Mass Effect 3 Extended Cut 感想

 「感想」とか言っている瞬間に、それこそ私もメディアの騒ぎに乗せられやすい「B層」呼ばわりされるのは覚悟してはおるのですが。

 BioWare亡者として、出たものは全部入手し、試してみるという行動を貫いているだけなんですけどね。

 ようやくプレイできたExtended Cutについて簡単に感想を書きたいと思います。

 ただしネタバレになりますから、「続きを読む」の下。

続きを読む "Mass Effect 3 Extended Cut 感想" »

日本語は難しい(笑)。

 アノニマスのハッカーが日本語を間違え、「霞ヶ関」じゃなくて「霞ヶ浦」を誤爆した(笑)。
 グーグルのタブレット、Apple、MSに負けじと世界で発売! ただし日本での発売は未定(笑)。

 
 日本語というわりと特殊な言語が、グローバリバリズム(by いしいひさいち)の世界の中では、参入障壁として有利にも不利にも働く。

 でも、アノニマスの悪意に満ちた攻撃のネタなのに、思わず苦笑してしまえる国って素敵だね。
 ま、それすらも日本人の内輪受けだけど。

 次の記事を読んで、わが意を得たりと思ってしまった。

 http://sankei.jp.msn.com/life/news/120628/art12062808190003-n3.htm

 「英語ブーム 再び 話したいけど話せない…その訳は」

 たしかに街のちょっとした本屋の店頭を覗くと、大変な数の英語本が並んでいます。
 仕事帰りの待ち合わせなどで立ち寄って、「ブームなんだなあ」と思っていました。
 最近出た「米語スラング辞典」(題名不確か)なんかも並んでいて、パラパラ立ち読みしたら、かなりよさげだったのですが、こっちはネットのUrban Dictionaryで間に合うしなあ、と思って買いはしませんでした。
 今どれだったか検索してもいっぱいありすぎて、わからない・・・。

 それから、「ダーティーハリー症候群」"Dirty Harry syndrome" とはどういう意味か、なんて紹介されていた犯罪・捜査の英語辞典もあったな。あの映画の主人公にちなんで、新米警官が不必要に突っ走る様を言う。
 こっちにとっては「常識」だったんだけど、まあ日本人への紹介に利用するなら有名どころってことですね。

 その「ダーティーハリー」の映画シリーズの中で、キャラハンの傍若無人ぶりを作中人物が批判するときは"big (huge) gun syndrome"とも言っていた気がする。もちろん、キャラハンがマグナム44を振りかざしてなんでも暴力で解決しようとする様を指しているのだが、女性記者?のセリフだったからシモネタ含みだと思う。 
 これ(犯罪・捜査の英語辞典)って、いったい誰が買うんだろうねえ、と思ってました。洋ドラの翻訳者? それもちょっと情けないかな。
 
 記事によれば、2000年代以降、第三次英語ブームが続いているとのこと。そんなに長いのならもはや「ブーム」ではないんではないの、と思ったけど。しかもその「ブーム」の実態はほとんどがTOEIC対策っていう意味あいなんだそうだ。

 「わが意を得たり」の部分は、まず引用されているふたりの学者たちの指摘。

「学校で習う英語は役に立たない、この状況を何とかしろという不満は、明治中期以降、何度も噴出している。・・・日本英語教育史上、中学・高校レベルでの大衆英語教育がめざましい成果を挙げたためしはただの一度もない。それは、文法・読解重視の教育が悪いからでも、 受験英語が悪いからでもない。並の日本語話者が、一日一時間程度の授業を六年間受けただけでいっぱしの英語の使い手になるのは、そもそも無理なのである」

「(1)英語は日本語とまったく違う言語系統に属し、ヨーロッパ諸語の話者が英語を学ぶ場合に比べ格段の努力が必要、(2)植民地にされたことがなく、英語ができなくても社会生活で一切困らない。高等教育もほぼ日本語で行われるので、そもそも学ぶ動機付けが弱い」

 どちらの指摘もずっとそう思っていたことなのです。

 前者にあるように「英語教育を徹底的に批判して」いる代表は例えば大前研一。もっと正確には「英語教師」を批判しているが、そんなことしたって何の解決策にもならんのにと思っていました。
 (誤解しないように。私は英語を生業にはしていませんし、英語教師を弁護する理由は一切ありません。
 英語はゲームを遊ぶためのものです。英語はゲームで学ぶものです)

 後者の引用文の(2)については、佐藤優氏なんかも同じ指摘をしていて、それ(社会生活で一切困らないこと)は「大国」の特権であるという。ま、この場合「経済大国」としておこう。
 MS日本法人の代表だった成毛氏も「皆が皆英語をマスターする必要などない」と似たようなことを書いていた。

 記事の中でも次のように書いてありますが、「英語(外国語)を必死に学ばなければ許されない」諸国は、実は悲しい状況に置かれているのだと思う。それがもうひとつの「わが意を得たり」。

「今後、日本人の英語力が顕著に上昇する日が来るのだろうか。だが、それは日本にとって、必ずしも幸福な時代ではないのかもしれない」

**********

 どーーーしても英語の理解を深めたいという人。
 前にも書いたかもしれませんが、色々な先達が書いている意見をまとめると、次のたったふたつのアドヴァイスに集約されるようです。王道はありません。

 ・とにかく触れる。どっぷり漬かる。
 ・文法をガリガリ覚える。
 
 あ、あと、ゲームでもドラマでも小説でもなんでもいいから、自分の好きなジャンル・ホビーなどに絡めて楽しく覚えるってのもありましたね(ふたつちゃうんかい)。
 それと、意外に感じるかもしれないが「まず母国語・日本語を使いこなす」ってのもあげておこう。これは結構バカにできないんですよね(結局よっつかよ)。 

 

2012年6月26日 (火)

P4G考(0)

 ファミ通がPSVitaの雑誌を出すというので、おまけにつられて買いました。

 おまけとはP4Gのシンボルカラー黄色をあしらったVita用ポーチ。

 失敗した。造りからデザインから、オリジナルポーチ群に比べていまいち過ぎる。
 「おまけ」につられやすい輩(苦笑)。

 別のおまけは、P4G特集の冊子。

 そこにプロデューサーのインタヴューが載っている。以前コメントでいただいたリンクのインタヴューと表層的には同じようなレベルの話しかされていない。

 ふたつばかり引用しよう。

「本作では,"殺人ミステリー"の要素をRPGに取り入れよう、という狙いがありました。有名な推理小説にも見られる設定なのですが、田舎町で起きた事件を、都会からやってきた探偵が解決してしまう。まったくの部外者だからこそ、何のしがらみも先入観もなく、解決できるんです。それを使ってみました」

「『こんな高校生活を送りたかった』という気持ちになってしまうような、もうひとつの青春を楽しめます」

 読まれてどう思うでしょうか? 陳腐? ありきたり?

 もしこれが小説(ラノベ)、コミックの紹介文だったら、きっと読まないでしょうね。

 でも、このブログでもしつこく書いてきたテーマがしっかりと顔をのぞかせていることは指摘しておきたい。

 一つ目の引用文が語っているのは、日本人ならおなじみの金田一耕助モデル。もちろん先達である欧米ミステリーでもこのモデルの作品には枚挙に暇がない。

 そしてこれはお気づきのとおり、マレビトの物語だ。

 「しがらみ」(柵)とは「絆」の裏返しです。絆はもともと家畜をつなぎとめる綱のこと。専ら家族の絆、恋人同士の絆、などと使う。切っても切れない縁のこと。

 決して「日本人の絆」という風には使わないはずだった。(「日本人」とは民族意識、ネイション、nationに由来する概念であり、本来的に「絆」とは組み合わせることができないから、などなど敷衍すると長くなるし、そこまで私も咀嚼できていないので、今回は説明をやめておきます)
 土着の狭いコミュニティの絆ならわかる。世間の絆ってやつがあった。 

 柵は漢字からも類推できるように、水流を堰き止めるため川の中に設ける木造の仕掛け。柵(さく)。こちらも血縁のしがらみ、恋のしがらみ、世間のしがらみ、せいぜいそこまでである。まあ、民主党の中での「しがらみ」なーんて今テレビで言ってるけど、「ムラ」だからいっか。「離党」というのは「村八分」だからねえ。でも「八分」とは「火事と葬儀」のときだけは許して協力するという意味だから、離党は正確には村十分だろうが。

 普通に英語の辞書を引くと絆はbond(ボンド、結びつき)、柵はbondage(ボンデイジ、束縛)が出てくるかな。個人的にはbind(バインド)なんかがいいと思う。結束(団結)でもあり束縛(苦境)でもある。 

 マレビトは、この絆からも柵からもすっかり無縁である。ゆえに、コミュニティの内部の者たちには見えない(見ない振りをしている)事柄が見える。違った見え方をする。

 RPGでいえば、アドヴェンチャラー(冒険者)がマレビトにあたる。解決すべき事件が殺人か、盗賊・化け物の襲撃(あるいは姫君の救出)であるかどうかの違いはあるが、(金田一耕助モデルの)ミステリーと(遍歴の騎士モデルの)アドヴェンチャーは形式的に類似しているといえる。ゆえに、両者の親和性は実は高い。

 ただし名探偵が殺人の謎を解く推理小説と、冒険小説が決定的に違う点がある。
 前者は「弔い」の物語なのだ。
 名探偵はなにを解いているかおわかりだろうか? ずばり「絆」であり「柵」なのだ。
 死者の、あるいは下手人の、そしてそのコミュニティで生きている者たちの人生を、今一度一からなぞっているのだ。

 有名どころでは「砂の器」、「人間の証明」などが典型的な作品である。
 またP4Gのプロデューサーが「先入観」と呼んでいるのは、しきたり(慣習)、掟(伝統)である。
 そして「社会派」というレッテルを付されることの多い優れた推理小説には、こうした慣習・伝統などが崩壊していく、社会が変容していくときにたち現れる「境界」部分が必ず描かれている。
 P4Gの場合は、以前も触れたように、「しきたり・掟」に則って生きようとする作中人物たちの「意識」と、それに抗おうとしている「無意識」(エゴ)の境界であり、またペルソナシリーズ全般では都市の侵食、「郊外化」という境界である。

 トリックが主眼だとしたら、やがて飽きられる(陳腐化する)はずの推理小説というジャンルがいつまでも愛されるのはなぜか。
 描かれているのが死者の送ってきた人生の暴露であるからだ。語られているのは死者の「葬式」であり、「弔辞」なのである。名探偵はその意味で送りびとである。

(金田一耕助の登場する作品でいえば、毛糸の玉、手毬、あや取りなどの、縺れ(もつれ)た「糸」のモチーフが散々登場してくるのも、シンボリズム、意味論的に語れるのでしょうかね)

 プロデューサーの二つ目の引用文もまた、そのまま読めば確かに非常に陳腐だ。なぜなら、ほとんどの青春もの、学園ものは読者にとって「もしかしたら違ったかもしれない」学生生活を描こうとするからだ。あるいはリアルタイムで学園生活を送っている(これから送ろうとしている)読者にとっては「こんなだったらいいな」と感じられるような学生生活だ。

 だがゲームデザイナーは、別に文章だけで表現することを求められない。
 

 そしていかに陳腐であろうが、これはRPGの王道、存在意義ともいえる「あったかもしれない別の選択」、この人生の「偶有性」(contingency)について語っている。

 「こんな高校生活を送りたかった」と仮定法過去完了形で語られていることは重要である。「もうひとつの青春」とはまさに人生が「偶有的」(contingent)であることを示す。 

 こうしたことをもうちょっと紐解きたいし、実はすでに記事を書き溜めてきているのだが、完成させる時間があったらいいんだけどね・・・。

2012年6月24日 (日)

ドラゴンズドグマ歌詞超訳(ざんげ版)

(追加:いや、違うなあ。250円で楽曲を実際に買ってかなり聴きました。ぜんぜん違うな。意味通じないもんな、と気がついてからこの記事修正するまで誰かつっこむんじゃないかとどきどきしていた。参考にした歌詞だいぶ違うね・・・。

 最初に参考にした英文はネイティヴが聴き取って書いたんだろうと信じていたが、んー、盲信はよくない。反省。

 さて、こちらはB'z Wikiにあった核燃料発電(批判)ソング版。

 たぶんこれは間違いないと思う。しかし、ドラゴンズドグマのモチーフとは100%違ってしまったんだね・・・。 

 

 Today I woke and looked outside again
 But the sky looked the same to me
 Something told me that the world had changed
 Couldn' t figure out what it would mean

 

 目覚めてから再び外に出て空を見上げたが
 何も変わった気配はない 
 世界は変わったという声も
 何を指して言うのかわからない

 

 Some say to get out fast
 Looks like it's gonna last
 Get all your things and fly  (Don't leave nothing behind)
 Some said it'll be okay
 Just go ahead and stay
 Be sure to drink iodine 

 私をせかす声がある
 もう後には戻れないのだから
 いっそ荷物をまとめて跳びたてと 身包み残さず逃げ出せと
 いや何も心配はいらないと別の声
 そのまま暮すがいいという
 だがヨウ素だけは飲んでおけ
 (訳:ほんまかいなと思うが確かにそう聞こえる、いかにもガイジンが書きそうだし)

 The wind is pushing me
 Into the clouds again
 I feel the blood in my veins
 Time is running free
 I feel like letting go, just like the Dangan

 疾風に衝き動かされ
 雲海の中に舞い戻る
 あの血のみなぎりを感じる
 時の縛りはなにもない
 解き放たれていく まるで弾丸-ダンガン-のように 

 Staring out to the hourglass inside
 My mind is racing and wild
 Blinded by eyes that cover up the facts
 Uncertainty with all the cracks in a smile 

 

 砂時計の中を必死に見透そうとして
 心は千路に乱れる 
 本当のことを見ようとしない眼に裏切られ
 乾いた微笑みから何を掴み取れというのか

 

 I'm breathing life or death, are we making progress?
 I'm not really sure this time (The choise is yours and mine)
 Not sure what to do next, no real test reflex
 Can't touch or see with my own eyes

 生きるか死ぬかの瀬戸際にいて どうしてこれが進歩なのか?
 わからない でも決めるしかない
 これからどうすればいいのか 何を学べというのか 
 触れず眼に見えないものを どうしろというのか     

 
 The wave is pushing me
 Into the current again
 I feel the blood in my veins
 Time is running free
 I feel letting go, nothing to slow me down

 波動に衝き動かされ
 気流の中に舞い戻る
 あの血のみなぎりを感じる
 時の縛りはなにもない
 解き放たれていく 邪魔だてするものは何もない

 Dragon inside of me
 I feel like letting go, I can't hear the sound
 Flying into free
 I hit the mother lode, I am the Dangan

 内なる飛龍-ドラゴン-
 解き放たれていく その音すら聴こえない
 自由へと跳び立っていく
 ついに私は核心を悟る 私は弾丸-ダンガン-

 The wave is pushing me
 Into the current again
 I feel the blood in my veins
 Driving into free
 Can feel it letting go, not gonna hit the ground

 波動に衝き動かされ
 気流の中に舞い戻る
 あの血のみなぎりを感じる
 自由へと躍り出ていく
 解き放たれていく 大地に堕ちることなど二度とない

 The sky is spanning free
 Why can't we understand, we'll kill ourselves in the end?
 Simple as one, two, three
 It's written in the sand, we are the Dangan

 大空は果てしなく広がる
 なぜこれがわからない なぜ自ら滅びを選ぶ?
 数を数えるほど容易いことじゃないのか
 砂に書かれた文字はこう読める 我らは弾丸-ダンガン- 

 Flying
 Flying
 Flying
 Flying into free

  翔んでいく 自由へ

**********

2012年6月23日 (土)

Mass Effect 3 Extended Cut Coming Next Week

 ME3のエクステンデド・カット(無料DLC)は、来週6月26日(北米現地)リリース。

 (以下、まだ一度もクリアしていない人にとってはちっちゃなネタバレあるかも。心配なら立ち去ってください)

 BioWare。

http://blog.bioware.com/2012/06/22/mass-effect-3-extended-cut-2/

 IGN。

http://www.ign.com/articles/2012/06/22/mass-effect-3-extended-cut-coming-next-week

 ひとつだけ気になることは、これ。

 "The Extended Cut can be downloaded from Xbox LIVE, Origin on PC, and PlayStation Network at no additional cost."

 Origin・・・。そうだった。うわあ、またDLCだけはダウンロードできないじゃないだろうな・・・。

 あと、これ(ひとつだけちゃうんかい)。

 [ちっちゃなネタバレあり]

 "To experience the Extended Cut, load a save game from before the attack on the Cerberus Base and play through to the end of the game."

 サーベラス基地を襲撃する直前のセーヴファイルを使うといいようだ。ただし、このDLC(による改変)を満喫するには、そこからエンディングまでプレイしないといけない。
 複数周回している場合の変化を見る場合、同じようにここから繰り返すしかないようだ(私の場合は一回しかクリアしていないので関係ないのだが)。

 ふーん・・・。例のシェパードらしき人物の深呼吸シーンを見るため、(エンディングの分岐にカウントされるギャラクティック・レディネスの最後の計算機会がどうやらサーベラス基地を襲撃する直前、ここらしいんで)ちょうどここから一回やり直してるんだよね。
 でも運悪くセーヴがない人はどうするんだろうね。

 しかし、Mass Effect 3のエンディングのことなんて、もう誰も騒がないんじゃないのか? 
 あの暴動を扇動した輩たちは、すでに別の(どれか知らないが)暴動を煽るのほうで忙しいんだろう、きっと。

 だから最初から放置しときゃよかったんだよな。ほかの(すでに用意・計画されていた)ME3のDLCのリリースがどんどん遅れていくだけなんだ。

 

2012年6月22日 (金)

ガラパゴ言うな。

 新入社員たちと話していてわかったのだが、レトロフォンのことは「ガラパゴ」と呼んでいるようだ。彼ら彼女らのざっくり8割強がスマホ。
 ちなみに運転免許は皆持っていたのだが、自動車を今持っている、今後買おうと思っている人をあわせても1割程度。「若者のクルマ離れ」は朝日新聞の嘘(事実歪曲)だと思っているので使わないが、「日本人のクルマ離れ」はホンモノだ(若者だけじゃないって意味ね)。
 
 私は意地でも(ガラパゴっていうのも語感が悪いので)レトロを通すと宣言しておいた(いかにも若者に嫌われそうなおっさん)。

 まあ、アンチ・アップル、アンチ・ジョブズとでもなんとでも解釈していただきたいが、むしろ君たちがスマホでやってることなんてPCで間に合うんじゃねえの、こちとらツイッターとかしないし、フェイスブックもゲーム関係でどーしても必要なときしか使わないし、って感じかな。
 Appleが今度はマップに進出してGPSメーカーを叩き潰す? 
 カーナビの変わりなんてVita(Google)で間に合いますよ。そんな遠出なんかしないし。

 ところが、こんな記事が。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2100G_R20C12A6000000/
 
 よし、Windows Phoneにしよーっと(変節漢!)。
  
 ところがところが、そう決めた(もう決めたんだ!)のはいいのだが、いまやかつての元気がすっかりなくなっちゃったノキアのほか、名乗りを上げているデヴァイス・メーカーは大陸国、半島国、台湾。えー。
 この記事によると、WPの現世代機は日本でも富士通が出していたんだそうだ。でも売れないから(確かに使っている人はあまり見かけなかった)、日本のデヴァイス・メーカーは今はみな「様子見」、洞ヶ峠。
 
 ああ、またやってるなあ、と思った。今度は乗るべき船にみな乗り遅れるんだぜ、きっと。いらんところに出て行って痛い目にあって、今度は必要なところに出て行かない。日本の戦い方は(一部の例外を除いて)昔からいつも一緒だ。  
 MSの鬼気迫る迫力に対して、なんたる太平楽。実際どっちが本当に「ヤバい」んだよ?

 それから直接関係ないけど、クラウドの国際規格として日本企業連合の案を提案することになりそうとか先日書いてありました。そっちもきっとUSにあっさり叩き潰されるんだろうなあ、と予想しています。クラウドを一番使ってるのは誰だよ。全部USの企業だよ。
 
 もちろん、この手のことはすべてをゲーム中心に考えている私ですから、MSがPC、タブレット、スマホとアプリ開発環境を揃えるってところに賭けようと思ったわけです。モバイルで遊ぶにはVitaやDS3を買うしかなかった「本当のゲーム」がいよいよモバイルフォンで遊べるのではないか、と期待しているわけですね。スマホでHulu観ちゃうかもしれないし!(冗談。そこまでやったら変節漢どころか嘘つきになる)
 直近でいえば、BGのEnhancedは間に合わないかもしれないが、その後続くと思われるBG2、PsTのEnhancedあたりはちゃちゃっとタブレットSurfaceで出るんじゃないかなあ。
 あと、全プラットフォームを繋ぐぞと息巻いているEAが、思いっきり勘違いしたゲーム出すだろう。いや、案外面白いものが出るのかな?
 とにかく、PCには膨大な(本当の)ゲーム資産がすでにある。その点Appleはまったく比較にならない。
 
 WP方面にだって不安は当然ありますよ。スマホはすでに上市されているし、デヴァイス・メーカーが作るからまだいいが、タブレットのSurfaceはMSがデヴァイスを自分ブランドで出す点が気になります。記事には今までMSのお友達(しもべ?)だったPCメーカーたちの冷たい視線について触れているが、それ以前にいかにも苦手そうだよなあ。それとも、XBOX、X360でそこらへんのことは十分鍛えてきたってことなのかな。
 自社で「常時進化型」ゲーミングPCを出す計画を持っているSteam/Valveサイドの意見も聞いて見たいよね。ま、ツイッターやってねえから、ニューウェルのコメントがどこかの記事に載ったら読もうかな程度ですけど。
  
 って、よく考えたらPCもWindows8機になったら、ディスプレイまで買い換えなきゃならんのか・・・。MSのバルマーちゃんによれば「SurfaceはPCだ」そうだが、さすがにそれ以外に(そこそこ)強力なグラボを乗っける台としてのデスクトップPCはいるだろう、ゲーマーとしては。
 他にはKindle日本版にも興味ありありだし。分厚くて重い原書はさすがに電車内で読めないが、KindleのUS版を買うのはいまいち釈然としなかった。すぐに和書も原書も読めるデヴァイスが出るんじゃないかと思っていた。Surfaceで日本の電子書籍を読めるってのは当分なさげなんだろうね。

 3DSはともかく、Wii Uはとても買いそうにないってことだ。(それやったら人間終わるって何度も言ってる)
 
 

2012年6月19日 (火)

カルフール、Hulu

 台風四号本州通過中。あーっ、そそ、P4Gの雨と霧についても話題あったなあ。それはまた今度で。

 「放課後」が一週間ベタで埋まりました。休日も埋まり始めました。
 DDもP4Gもしばらく遊ぶ時間がありません。
 
 こじつけになるかもしれませんが、前記事と関連するような面白い記事が産経新聞にふたつあった。
 P4Gについての話題と同時性があって面白いので書いておく。
 
 英テスコ撤退、全店舗をイオンに譲渡。

 http://mag.executive.itmedia.co.jp/executive/articles/1206/18/news090.html

 元ネタは産経。
 9年前、2003年に日本進出を果たした英テスコ(Tesco、世界第三位の小売業)が117店舗をイオンに譲渡。
 採算性は極めて悪く、従業員の雇用まで引き継ぐことから譲渡価額は1円の見込み。
 ネット記事では省略されているが、新聞記事のほうには、大店法規制撤廃(1998年)の号砲とともに一斉に日本小売市場に進出してきた列強(笑)の動きと、その後の状況を示す簡単な年表が載っている。

 米コストコ(Costco、本当の発音はコスコ、1998年日本進出)、仏カルフール(Carrefour、世界第二位、2000年日本進出)、独メトロ(Metro、2000年日本進出)、米ウォルマート(Wal-Mart Stores、世界第一位、2002年西友と業務資本提携)。

(カルフールは2005年に店舗をイオンに売却して撤退。2011年にテスコが撤退を決めた一方で、西友は2008年にウォルマートの完全子会社となっている)

 詳しい方も多いと思うが、一口に海外小売・卸売大手と言ってもそれぞれ業態も違うし、日本進出後の出店スピードも戦略もまるで違う。

 産経新聞の記事ではテスコが第三位となっているが、小売業・卸売業の定義にはゆれがある。
 デロイト・トーマツのサイトによれば、2009会計年度のRetail Salesに基づくランキングは次。
 メトロが第三位でテスコは第四位であるから、産経はメトロを卸売業にカウントしてるようだ。

http://www.tohmatsu.com/view/ja_JP/jp/industries/cb/f78cdc56b2bcd210VgnVCM3000001c56f00aRCRD.htm

1. Wal-Mart Stores (US)
2. Carrefour (France)
3. Metro (Germany)
4. Tesco (UK)
5. Schwarz Unternehmens Truhand KG (Germany)
6. The Kroger (US)
7. Costco (US)
8. Aldi Einkauf (Germany)
9. The Home Depot (US)
10. Target (US)

日本がなかなか出てこない?

16. Seven & I Holdings (Japan)
18. Aeon (Japan)
37. Yamada Denki (Japan)

 日本小売業協会のHPに掲載されている2008会計年度のRetail Salesに基づくランキングは次。

http://www.stores.org/pdf/Top%20250%20list%20for%20web.pdf

 こちらは詳細なレポート形式となっている。両方のデータ違いを比べると、見かけ上ヤマダデンキが躍進してるとかそういうこともわかる。
 USD換算なので、為替とか色々勘案しなければならないことはある(円高は見かけ上日本企業のランキングに有利だが、小売業の業績は実体経済を反映すると考えればそうも言い切れない)。
 まあ、でもこのデータをどう捉えるかってのは面白そうですね。それが本題じゃぜんぜんないけど。
 
 話を戻せば、海外のメジャープレイヤーの日本進出はうまくいかなかったところもあれば、すでに根付いているらしいところもある。その違いを論じることすら本題でもなく、大店法の規制撤廃は地味なテーマと思うかもしれないけど、地元商店街対日本の小売大手のみならず、列強諸国(笑)の日本進出まで招いちゃったんです、ということが言いたかった。
 
 もうひとつは、映画、過去のテレビ番組の定額見放題に関する記事。

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/120619/ent12061909030008-n1.htm

 PS3にもいつのまにかアイコンが出ている(私は触ってもいないが)動画配信サービス、Huluを中心に書いているけど、ニューズウィーク日本語版(出た!)6月20号の記事と比較すると、産経はちょっと持ち上げすぎ。

 Huluは本国USでは無料。日本では980円定額課金。ま、翻訳等コスト考えたらさほど高くはないかもしれない(私は観ませんけど)。

 ニューズウィーク日本語版の記事は、NBC、FOX(ニューズ)、ABC(ディズニー)等既存メディアのビジネスであるHuluが、このまま無料大放出を続けられるわけはない、と言う趣旨。あちらでは「大盤振る舞い、サービスの行き過ぎ」を危惧し始めたHulu(の親会社たち)が、無料で視聴できていたはずの番組(コンテンツ)をいつのまにか有料パッケージに組み込みはじめているという。ケーブルを解約して無料でHuluを視聴する人の歯止めをかけるため、今後(ケーブルに課金していることを証明する)認証まで持ち込むことも予定されている。
 Huluの本来的意義は、海賊退治だったようだ。真正のものを多少遅れたって無料で観ることができるなら、違法ダウンロードを好んで見る人はいない(少なくともUSでは、おそらく日本でも)。その点では成功例になりうる。しかも無料配信とはいえCFがあるわけで、広告宣伝の収入はそれなりに得られる。

 だが「認証」などのややこしいシステムを大々的に持ち込む、無料配信をもっと遅らせるなど、今の「行き過ぎた」サービスを改悪していけば、広告宣伝で稼ぐ拠り所であるはずの視聴者が離れていってしまうし、海賊退治の期待効果も減る。
 記者は、Huluがテレビ業界の未来を暗示しているのだろうと結んでいる。「行き過ぎた」サービスでは企業が成り立たない一方で、サービスを落とし過ぎればユーザーが離れてしまう。

 さて、そうやって必死に既存メディア(テレビ・ネットワーク)の存続を防衛しようとしているUSの大メディア(その努力には涙ちょちょぎれるものがありますが)に対して、産経の記事を読み直せば、こっちの島国では、なんだか思考停止のにおいがぷんぷんしている。
 日本では「今後はスマホで視聴が伸びる」という日本人のコメントが書いてある。待て待て。「スマホの将来の普及を見越したビジネスモデル」?

 「一日のうち映像を見る時間が限られている以上、テレビのリアルタイム視聴は減り、レンタルビデオ店でのパッケージのレンタルも減っていくだろう」
 それはそうでしょう、つか見事な予測でもなんでもなく、ただの外挿法。もうすでにそうなっているだろう。テレビはもう終わってるんだから。実物のレンタルビデオだって寿命はそう長くはないだろう。
 
 千円定額見放題になることで観る人が増える。これはあるでしょうね。単純にお得なわけだから。私だってPS3の配信(DL)アニメシリーズを全部観たらうん千円かかるから躊躇している作品はいくつもある。そうこうしているうちに(定額課金をすでに払っている)CATVでそのうち放映されるものを観るんだけど。
 ところが、すでにテレビ・PCで観るチャンスが与えられているのに観ていない人が、スマホだとどうして観るようになるのか、ちっともわからない。

 千円定額化されたら何らかの手段で観る人は観る。最初から観る気がある人の手段が違うだけ。スマホと他の手段とはただの共食い、カニバリズムなんじゃないのか。例えばNHKのアーカイヴだって、バンダイチャンネルだって定額になればそりゃ観る人いるだろう。どんな手段で観るかに関わらず。
 スマホで観ることができると視聴者が増えるわけじゃない。
 
 よく読みなおしたら、記事はしっかりと「思考停止フレーズ」で結んである。

 「映像視聴の手段がどこまでモバイルにシフトするのか、今後の動きが注目される」  
   
 ねえ、スマホで過去のテレビ番組なんて、わざわざ観ます? 自宅でタブレットくらいならわかるけどねえ。それ移動式PCと何も変わらんけどね。
 

2012年6月18日 (月)

エヴリデイ♪ ヤングライフ♪

 
 ほんとに日常生活が、P4Gのように「朝」、「午前」、「放課後」とか一瞬で切り替わってほしいと思う今日この頃。
 とはいえ活動期である「放課後」と「夜」にめっちゃリアルの予定がはいりやがって、まとまった時間遊べるのは週末のみ。その週末にまで色々予定が押しかけてきている・・・。まあ、その点でもP4Gに似てるか。 
 
 PSVitaをネットワークにつなぐと「今自分の主人公が過ごそうとしているゲーム内日付・時間帯に他のプレイヤーは何をして過ごしたか」教えてくれる。どういうサンプリングをして表示しているか知らないけど、これが結構面白い。一種デモンズソウル、ダークソウルの非同期メッセージに通じる。ドラゴンズ・ドグマ(DD)のポーンの仕組みも生煮えとはいえ可能性は大きそうだし、こういう非同期の面白い試みはこれからもぜひ広がってほしいと思います。週末のみプレイヤーにとって非同期システムは大変ありがたいのだ(でも放置ゲームは嫌いだ)。

 一方で、リアルタイム・システムであるダンジョン内でのSOS発信は・・・。うーん、どうなんでしょ?
 当初ヘルプで駆けつけてくれる人が、誰も彼もみな「悠」君なのでのけぞったが、一瞬で理解した。アニメ版の主人公にはきちんと名前がついてんだね。 

 こっちのシステムはいまいちです。王と魔王とどうしたこうしたのユーザー同時クラフティングも人数なんて余り集まらなくて企画倒れでさっぱりダメだったし。あっちはあんまし数が売れていない+ネットに繋がない人が多いのが原因だったんだろうか。あれのDLCアリーナバトルにしたって、つい最近までこの週末プレイヤー、手なり凡プレイヤーである私ごときが成績上位にちゃっかり食い込んでいたことからみて、みんなまじめにやってねえな、と思った。世界を相手にしていたレッド・デッド・レデンプション(RDR)の成績なんてずーっと最下位のほうだったのに(笑)。

 「日本中のプレイヤーが協力してなんちゃらいうモンスターを10万匹倒そう!」とかいう、日本で50万本以上売れている「零式」の超簡単にクリアできそうな企画が達成できずにコケそうになったときも驚いたが、皆ネットにあまり繋がないんだねえ。DDだって「3万画像アップおめでとう!」って言ってるけどさ。日本で初週33万本売れたんだよ? 3万ってあまりに少なすぎ? PS3もネットに繋いでないんだろうか・・・?

 この間ブログにアップしてぶんなげたままのNew York Timesの記事にもありましたけど、世界のネットワーク最速都市の上位50のうち実に38都市が日本だそうだ。USは3都市。へぇー、インフラはてっきり負けてると思ったら半島国に勝っちゃったんだ(人口比率から見てもバカ勝ちだものね)。
 なのに、ハンドヘルド機周りのこのみっともない状況は一体なんだろう。Wi-Fiを目のかたきにしている行政に問題がある!とか簡単に切り捨てていいものだろうか。マイクロウェーヴ(電子レンジ)に問題がどうとか、この(かつては)技術立国(だった)日本で言うのはいい加減にしてほしい。つってる前に無線LANとWi-Fiの区別もついてない人もいる。
 うーん、結局キャリアー保護なんだろうかねえ。世界一ネットが早いけどコスト高くて管理が非効率なのかもしれない。

 ところで、P4Gに対する違和感が一個ある。
 ゲーム内のカレンダー、はじまりは2011年の4月なんだ。
 オリジナルP4ではどうだったんだろうか。調べたら同じだった。オリジナルでは「3年後の未来」である2011年4月。カレンダー中心のゲームだから変えるのは確かに大変だろうね。
 これはアトラス(今は社名違うか?)社内でもきっと議論になったんだと思うけど。2011年3月11日はいろいろな事柄に関する特異点、シンギュラリティであるから。
 つまりそれを考えた瞬間に、P4Gの物語の舞台はこの「日本」ではない、別な「日本」のお話になってしまう。
 2008年時点のデザイナー/プレイヤーたちが思っていた、やがて来る未来の2011年とは意味が違う。すでに確定した2011年があるのだが、それとは違う2011年なのだ。
 不可抗力とはいえ、そこがちょっと惜しい。
 いや、この(私たちがいる)日本には時価ネットとかないから、元々別な日本だろうって?

 それも含め、リメイクものを遊んでいてわかるのが、つくづくヴィデオゲームは旬に遊ばなきゃならんのだよなあ、ということ。
 ペルソナ・シリーズだけ例にとっても、それぞれの時代背景が映し出されているわけですよね。
 とりあえずメインのコンソール機、ハンドヘルド機のPRGだけ列記すると以下のとおり。
 (ご承知のとおりモバイル用、別ジャンルのマヨナカアリーナなど入れれば、シリーズはこれだけじゃない)
 
 1996 女神異聞録ペルソナ (PS、Win)
 1999 ペルソナ2 罪 (PS)
 2000 ペルソナ2 罰 (PS)
 2006 ペルソナ3 (PS2)
 2007 ペルソナ3フェス (PS2)
 2008 ペルソナ4 (PS2)
 2009 Persona (PSP)
 2009 ペルソナ3ポータブル (PSP)
 2011 PERSONA2 罪 (PSP)
 2012 PERSONA2 罰 (PSP)
 2012 ペルソナ4 ザ・ゴールデン (PSVita)

 でもシリーズの基底にあるのはユニヴァーサル(普遍的)なテーマだろ、というかも知れない。
 作り手も意識しているだろうし、プレイヤーでもしっかりと認識している人も多いだろうが、少なくとも上に列記した作品の根底に流れるのは、社会学で言う「郊外(化)」。それが隠しテーマ。隠してもいないか。
 P3Pは確かにずっと「ユニヴァーサル」寄りなテーマであった。中身はファンタジー・サイファイ定番の物語といってもいい。
 とはいえ、神は細部に宿ったりするんですよ?

 ちゅうか、コミックやRPGなどの物語の舞台が「とある中核都市」になったのっていつごろだっけ?
 こういう話って真剣に探せば誰かがまじめに研究してどこかに間違いなく書いているはずだが、少なくとも昭和アニメの多くは都心、都内住宅地が舞台であった。「女神転生」(1987-1997、派生作品は依然継続中)は誰でも知っているとおり、最初は新宿副都心が舞台であった。あと渋谷とか行ったんだっけ? 
 何時ごろなのかなあ。連想で浮かぶジョジョの世界の杜王町がちょっと微妙だよな。連載は1992-1995。ペルソナ・シリーズの前にあたる。
 モデルとなった仙台市は「とある地方中核都市」ではあったろうが、「郊外」と呼ぶには微妙な気がしないでもない。作者の「おらが街」であるし。
 
 P4Gのお話に戻せば、オリジナルP4もそうらしいんだけど舞台は地方中核都市ですらない、ほのぼのとした地方田舎町(前後脈絡から明らかに山梨県のどこかとわかる)。ところがそこでも大規模小売店舗法(大店法)の規制緩和の影響を受けている。郊外型メガストアが出店し、あおりをくらった地元商店街はなすすべもなくシャッター街への道を突き進むことを余儀なくされている、まさにその途上にある時代。

 大店法(1973年、翌年施行)は、一定売り場床面積以上の小売店舗の出店には、事実上地元の同意が必要であるという規制があって、とても厳しい運用がされていた。トイザらス一号店日本上陸でこの規制問題に火がつき、1990年には日米非関税障壁協議の一環でUS商務省から「規制を撤廃せんかい」と対応を突きつけられた。翌1991年に地元の出店同意が廃止となる。いわゆるバブル末期、日本の産業がバカ勝ちしすぎて、対外的には日本ベタオリの時代だ。

 その後、(今はなき)コダック対フジフィルムのWTOバトルなどもあって、1998年には売り場面積規制を撤廃する大規模小売店舗立地法(大店立地法)が制定される。これによって出店規制がほぼ取り払われた(大店法自体は2000年に廃止)。すなわち日本全国津々浦々シャッター街化の道が開かれた。
 余談であるが、余談でもないが、これを書いている2012年当時には、与党民主党(1998~)最高顧問・内閣副総理にジュネス、じゃねえやジャスコ(イオン)創業者一族の者が就任している。

 シャッター街は別段日本だけの問題ではない。USだってあの”エヴリデイ、ロウ・プライス”ウォルマート対”ジャスティス”サンデル教授の戦いという面白い(切実な)話題があったのだ。大規模小売店舗のためローカル・コミュニティが崩壊していくのはどこでも一緒。規制もあって日本はUSの少しあとから追いかけていただけ。

 P4オリジナルは2008年リリースであるから、企画段階から考えてもすでに「大店法」後の世界である。P3オリジナル(2006年)は舞台も大都市郊外の学園都市(私鉄沿線?)であり、まだ駅前地元商店街は健在であった。
 このシリーズのゲーム上「街の商店」の役割は非常に大きいのだが、何ゆえP4で舞台を地方の田舎に移し、さらにシャッター街問題まで背景に含めたのか。なにがきっかけなのかわからないけど、余りにセンスが良過ぎますよね・・・。 

 P3Pは、深夜日付が変わるときに訪れる「境界」のお話であった。この境界にはもっと深い意味があるんだけど。
 P4Gは、ペルソナ本来の意味に回帰したともいえる内面的な意識・無意識の間の境界(エゴ)を一方に、田舎町まで侵食している都市の境界(郊外化)を一方に据えているようだ。もちろん表面上のメインテーマもそうした境界線上で起きる不気味な変死事件だ。

 面白い物語にはだいたいこういう「境界」がどこかにあるという。そして都会からここに訪れたP4Gの主人公や友人は「マレビト」。シティ・ボーイたちとトモダチになるジモ(地元)の女の子達は彼らをマレビトとして、つまり一種の神、「来訪者」として歓待しているんです。さらに言えば、歓待する地元の女子連というのが現地のコミュニティとはあまりしっくり行っていない、仲間はずれの境界人である。
 これってもう、日本の民俗風習そのものじゃないですか? (いやいや、日本になんて限らないんですよ。ユニヴァーサル。)

 そしておこちゃま以外の皆様は当然気がついてますよね? このマレビト・境界人にかかわるお話は、とってもエッチなお話なんですね。だって、生物はできるだけ自分と異なる遺伝子を有する相手を求めるんだそうですよ? (おこちゃまはここのブログ読まないでくれ)

 これで面白くならないわけがない。ある意味ずるい。コケるはずもない王道なんです。

 ただし、2012年にこれを遊びなさいといわれてもしっくりこない感じがぬぐえない。

 ひとつには前述のとおり、大震災が確定した過去の出来事になっている2011年を知っているから。これは「別の日本の2011年」だ。
 それから、オリジナルのリリースからわずか4年経過しただけとはいえ、シャッター街問題はゲーム・デザイナー/ライターが考えていたよりずっと早く進んでしまっていると思われるから。ま、これは山梨県にヒアリングに行ったわけでもないけど、シャッター街自体がもう話題にもならない(普遍化してしまった)悲しい現実があるから。
 そして、その大規模店舗とも密接に関係するのだが、大型デジタルテレビが「過去のもの」だから。
 もっというとテレビそのものが「過去のもの」だから。テレビという「神話」も何重もの意味で終わってるから。
 
 もしかしたら(企画開発当時は)「もう都会の人、テレビなんてだれも見てないっしょ、つか持ってないっしょ、サッカーとかワンセグだし」という議論があって、ど田舎(失礼)に舞台を移したのかしら。
(田舎町のほうが余計なコンテンツを用意する必要が少なくて済む、などというくだらない理由ではないと思う)

 2008年当時ですら、ちょっとズレていそうな「テレビの中に飛び込む」という発想は、その時代(すでに終わった、終わりかけていた神話の時代)との微妙なズレさ加減がよかったんだろうか。

 2012年ではもうズレまくってしまって(神話は終わっていて)、何かの味わいが出たりはしない気がするんだけど。
 私がズレてるのか?

 ジャス・・・、もとい2011年のジュネスに並んでいる大画面デジタルテレビはどこ製なんだろうか。
 
 つことで、ずっとマヨナカ・テレビでよかったんだと思うけどねえ。いまやゴールデン・タイムですら二桁いかない、下手するとドラマですら3%とかだよ? 深夜番組と変わらんもの。

 

P4G到着、DD継続。

 ようやくまとまってゲームをできる時間がとれる、と思っていたら、ペルソナ 4 ザ・ゴールデン(P4G)が到着していた・・・。 

 お願いだから、ゲームは各社まばらにリリースしてほしい(まあ、無理でしょうけど)。

 ペルソナ4はPS2版を遊んでいないので、ねたばれほぼなし。新機軸もどれがそうなのかわかりません。

 でもP3Pで結構はまってしまったあのシャドウが跋扈する世界観がさらにソフィスティケートされてるそうなんで、それを期待して買ったわけです。(ゲーム内の)5月いっぱいくらいまで遊んでみてナットク。物語面の水準では、他の和製に比べると相当先にいっちゃってんでしょうね。なにしろレベル高い。

 となると、今までの例からしてドラゴンズ・ドグマ(DD)は永久に中断お休み、結局クリアしないままお蔵入りの危険が大だったのですが。
 なんと、週末にはP4GとDDと交互に遊ぶことができている。これは個人的には結構レアケース。後発のゲームのほうが面白くてそちらにはまってしまい、気がついたら最初に遊んでたほうがお蔵入りになったケース数知れずですから。

 やっぱDDのコンバットは飽きが来ないんだとおもう。それ以外に理由が思いつかない。

 DDのほうはようやくレベル50到達。物語のほうも、宴たけなわではございますがそろそろ中締めの予感が漂ってきた。強制進行がはじまるっぽいからきっとそうだろう。

 そうなると、終わりがちょっともったいなくなって、他の主人公に浮気したくなる。

 ファイター→ウォーリアー卒業→ミスティックなんちゃらと進めてきたファイター系主人公(女子)を一旦お休み。ポーン男子はメイジ→ソーサラー卒業→メイジ復学。
 USBと(事故防止の念のため)PCのHDDにセーヴファイルを移して、まだ一度も触っていないストライダー男子をメイキングして、進めている。流れ的にアサシン方面に行くのかな。ポーン女子は巨漢ファイターにした。

 キャラクターを切り替えて、もう経験するのが三回目の長くて眠くなるオープニング・シークエンス、それからポーン獲得するまで進めて、ようやく最初の宿泊。
 今までほとんど雇われたことのなかったひとりめ主人公が雇われていたらしく、わけわからないくらい膨大なR値をもらってきました。

 (レベル50のポーンが稼いできた分を、レベル5の主人公が受け取ったことになったんだろうか。優に1万超えてたんだよね。それとも長期間にわたって拉致・・・、もといご愛顧いただいていたんだろうか。の、わりには評価はまったく触っていないまま)

 やっぱセーヴスロット一個というのは無理があると思うんだよね。ほんと、そこくらい直してもらったら、本気で貶すところはあんまりないかも。

 もっとも、P4Gに比べちゃ酷だけど、DDの物語のほうはノン・エグジスタンス、「存在しない」と言ってもいいくらいだ。コンバットがあまりに面白いので、「それ(物語)はどうでもいい」という個人的評価です。

 ただ、最初からまったくないなら諦めがつくが、物語のまねっこはしようとしている。それがまた涙を誘う。

 とある隣国から派遣されてきた武官か将軍かよくわからんが、また別の国から派遣された武官か将軍かと対決するくだりなんて、ほんとにひどいよ。
 いきなり「私たち決闘しまーす」って。キャラ設定の予備知識なんてほとんどゼロでいきなりくるからね。水野先生の予約特典についてきた小説でも事前に読んでろってことかな?

 アリズン(覚者)としては、何を聞かれても「そんなの心から、本気でどうでもいいよ」としか答えられないもの。

 なーんて、ブログなんか書いてる暇すら惜しいんですけどね。

2012年6月16日 (土)

IGNアジアパシフィック(笑)

 今後てきとうなこと抜かしたら逐一つっこもう。

 んー、でも日本が最初から対象から抜けてるな。拠点はクアラルンプールなんだろうか。

 んじゃあ、応援しとくか、とりあえず。

http://ap.ign.com/en/news/493/Welcome-to-IGN-Asia-Pacific

 ほんとふざけたら容赦しねえけどな。(どうせそうなるよ)

あんまりいそがしいんで

すまないけど、これでも読んでおくんなまし。

http://www.nytimes.com/2012/01/08/opinion/sunday/the-true-story-of-japans-economic-success.html?pagewanted=1&_r=2&sq=Japan

2012年6月11日 (月)

E3 w/o BioWare

 厳密には、SWTORの話題については触れられているだろうから、表題、E3 ウィズアウト BioWare作品は間違いなんですが。

 寂しいねえ・・・。DA:Oのリリース前後あたりから数えて、E3にBioWareのソロCRPGの話題がまったくないってのは初じゃなかろうか。
 親玉EAの今回のフォーカスが違うところに行っている(Dead Space 3?)ってのも理由にあるでしょうが。スポーツ分野なんてEAのドメインだしね。

 もちろんE3全体はそれなりに盛況みたい。自分ではまず遊ばない(そんな暇ない)と思うけど、IGNのベスト・アワードを受けた"Tomb Rider"は、オリジナルのネーミングに戻しただけあって、かなりよさげに見える。もっとも主人公がララでなければ、ほかのTPSあたりと見分け一切つかないんですが。
(そしてIGNアワードの作品が、リリース時には必ずしも完成品として高評価を受けるわけではないんだけど)
(後から気がついたが、パブリッシャーはスクエニだったのね・・・)

 注意深く見れば、なんら目新しいものがないじゃないか、という批判も当然出てくる。IGNのライター、コリン・キャンベルがそれについて割りと辛口に書いている(けどねえ)。

http://www.ign.com/articles/2012/06/08/e3-2012-igns-verdict

 寂しいついでに、IGNのE3におけるベストRPG発表。

 "South Park"。Obsidianは開発諦めてなかったのかあ。 

 RPGジャンルの候補は、他に「二ノ国」(Ni No Kuni)、そして"Torchlight II"のみ。(IGNのサイトは"Ni Nu Kuni"とか間違えてるけど、英語版製品名は、"Ni No Kuni")

 おしまい。

 おしまいです。三作品しかノミネートされてない。SkyrimのDLCなどは番外編。

 ビッグ・バジェットの作品の出展が昨年度あたりに集中したせいもありますが、逆にRPG方面は層がとっても薄いことを証明してるのかもしれませんね(必ずしも全てのヴィデオ・ゲームの作品がE3に出展するわけではないんですけどね)。 

 そんな状況で次のIGNの記事を見ると、(EAがどこかの)意図的なリークちゃうんかいとまで思ってしまうのだ。

 Mass Effect 3のエンディグDLCの情報がリーク?

http://www.ign.com/articles/2012/06/11/mass-effect-extended-cut-product-description-leaked

 ところがエンディングDLC(いわゆる"Extended Cut")自体については何一つ目新しい情報はない。

 "An expanded ending for Mass Effect 3. Additional scenes and an extended epilogue reveal the impact of Shepard's choices on the future of the galaxy."

 むしろ、マルチプレイ・パックである"Earth"がこれと同時リリースではないかという点が、目新しい。しかもこれ、いかにももっともらしいな。

 すまんが、Mass Effect 3のエンディング騒動には今でも嫌気がさしたままなので、気合を入れてリーク記事を読む元気もないのだ・・・。

**********

 上述のキャンプベル氏の言葉を借りて、勝手訳をつけると、真に次世代と呼べるハードウェアの発表もなく(Wii Uは除外されちゃってる)、非常に長い期間にわたって繁栄を謳歌してきた現世代機の治世、その辿って来た道をまた繰り返しなぞるだけのこと。なんら明るい未来を垣間見せてくれるわけでもなく、十分にサチュってしまった(saturate、飽和した)現状を追認するような品揃えである。

 毎会計年度それなりの収益を確保しなければならないメガ・パブリッシャーにとって、耳目を集める新機軸が出てこないのであれば、似たようなコンテンツを毎年模様替えしてリリースするアニュアル(年次)モデルが最良の策である。悪名高いEAの「マデン・フットボール」モデルにはじまり、CoDMWが続き、アサシンズ・クリードまでも、みなその世界にまい進しているようだ。

 開発に複数年もかかってしまう大型RPGは、Skyrimのように爆発的に売れない限りは、もはやパブリッシャーの「あてになる」商品ではなくなってしまったのかもしれない。
 あのDiablo IIIですら、溜めに溜めてガツンと当てる公式を守れたとはいえない感じだ。(イニシャル24時間で3.5百万本の売り上げはもちろんPC史上最高だが、これが世界のコアゲーマーの上限値って気もする。リリース一週間で見ると6.3百万本。つまりほっといても買う人たちには売れましたが、その後はどうかっていうお話)

 FFXIII-2など和製RPGがDLC商売に走るのもいたしかたなし、ということでしょうか。(そういえばVersusってどこ行ったんだろ?)

2012年6月 9日 (土)

B層批判本を買えない理由。

 日本人は「神」を安売りしすぎだと憤るこの哲学者、適菜収氏はニーチェの専門家のようだ。次は、たまに登場する産経新聞のコラム。

 http://sankei.jp.msn.com/life/news/120608/art12060803070001-n1.htm

 先人に「上から目線」の愚。内容自体は、別段新しいことでもなく、たまたま21世紀に生まれたから、まるで自分たちが(過去の人類より)偉いみたいに勘違いする連中がどうしようもないというお話で、キリスト教的近代「進歩主義」を批判している。

 昔の人はスマホがなかったから現代人の自分たちより劣る。
 電車の中でスマホ相手にイモの皮向いている(みたいな動作をしている)点では、昔の人っつうか、サルと変わらん気がするが。

 この人は、最近「B層」(批判)で売り出し中みたい。

 http://sankei.jp.msn.com/life/news/120406/trd12040603050002-n1.htm

 こっちは「神」の安売り批判。

 http://sankei.jp.msn.com/life/news/120504/art12050403110001-n1.htm

 でも、こうしたコラムに書いてある「B層」の意味を知ったその瞬間に、この人の著作を買うことを躊躇してしまうよね。

 だって、まさにその著作で批判されている(らしい)「B層」と同じように、私も(ほかの読者も)マスコミに踊らされていることになるんじゃないのか。自分で「はーい、B層でーす」と宣言していることにならないかしら。

 流行?の「B層」をここで説明すること自体も、ほんとは同じ意味で危険なんだけど、お話が進まなくなるので、仕方なく引用する。

 「マスメディアに踊らされやすい知的弱者」、ひいては「近代的諸価値を妄信する層」のことだそうだ。

 「広告宣伝に流されやすい連中」、マーケティング・プロモーションに弱い消費者のことは、昔から"promotion prone"みたいに(マーケティングの世界で)呼ばれてはいました。セール・値引きの広告に弱い、クーポンに弱い、おまけに弱いなどなど。(うわさのガチャにはまってしまった、なんてのもある種同じ世界)

 そういう連中を、マーケのMBAなどが解析手法を駆使して編み出した「誘導方法」で「操作」して必要以上にものを売りつけ、利益をあげていくってのが、マーケティング・プロモーションの「下策」としてあるわけですね。

 別の、でも似たような「誘導方法」に「行列のできる」なんちゃらってのがありますね。個人的に行列してまで食事をすることはないのでよくわかりませんが、たいてい「売り切れご免」とセットになったりしてるようで、「なかなか見せない、手に入れさせない」手法。「ちら見せ」、「じらし」、「会員限定」、「数量限定」、「時間限定」など、購買機会(オポチュニティ)そのものの値段を吊り上げてみせるんですね。

 そして、この「マーケのMBA」とか「広告宣伝の専門家」みたいな企業の手先のことを「A層」っていうんだそうだが、そういう「A層」、「B層」などというレッテルすらも「広告宣伝の専門家」が編み出した造語なんだそうだ。

 たとえばSteamの仕組み自体になんら邪悪なものはないんだけど、あのプロモーション・へヴィーな売り方こそが独自のデータ解析手法を駆使して実践されているわけで、個人的にはそこにどうしても納得いかないものを感じてしまうんですね。似たようなことは資本主義社会のどこででも行われているのだろうけど、インターネットではそれがあまりに効率的に行われ、目の前に剥き出しで見えてしまうから非常に気になるのかもしれない。

 本来批判されるべきなのは、この「A層」、マーケMBAや宣伝のプロ、もっと一般化すると「プロパガンダ」を流布する者たちなはずなんだが、「B層」に「知的水準が低い者」なんて定義を入れてしまうものだから、すっかりその部分、表層だけが残ってしまって、「バカな大衆」批判のようになってしまっているみたい。

 「バカな大衆」批判ではなく、「バカな大衆」を煽動するエリート批判がしたいんだろうな、と思います。「バカ」は批判してもしょうがないから。
 でも巷では、そうは読まれていないみたい。
 ややこしいことに、「『バカな大衆』を煽動するエリートを糾弾せよ!」と叫ぶこともまた、いかにも「B層」的なんですよね・・・。うわあ。

 それこそ宣伝失敗じゃないのかなあ・・・。

 でも、そういう宣伝・売り込みがへたくそなところが、本物の議論をしてることの証明のようにも思われるんで、ひととおり流行が去ったら読んでみようかな、と思ってますけどね・・・。

 

2012年6月 7日 (木)

死ぬときはひとりぼっち。

 レイ・ブラッドベリ逝去。合掌。
 
 個人的には彼の作品群に言うほどハマったわけではない。サイファイ・オタクを名乗る以上、もちろん和訳されたものはあらかた読んでいますが。
 あちらでも主要メディアが訃報記事を掲載している。(リンクは本記事末尾) 

 どこのサイトを見ても、どうしても「華氏451」(Fahrenheit 451)とか「火星年代記」(The Martian Chronicles)に触れる分量が多い。それももちろん仕方がない。一般的に有名な作品はそれらでしょう。
 前者は映画にもなったし、かのマイケル・ムーアがドキュメンタリー「華氏911」でタイトルをパクッって、珍しくブラッドベリ氏が怒り出した(彼も怒ることあるんだと思った)という事件もあったですものね。後者はテレビドラマかアニメになったかな。
 
 私がいたいけな少年の頃には、レイ・ブラッドベリを批判などしたら学園内で同級生のブンガク女子たちから社会的に抹殺された。殺して生き埋めにされた(焚書坑儒ね)。
 当時サイファイといえばブラッドベリ。彼の作品が怖いくらい鉄板であった。少女マンガ(あるいは少女漫画家たち)の影響なんだろうな。間違いないと思う。
 
 「だって、これサイファイちゃうやん」というのが私の感想であったのだが(そんなこともちろん身の危険を案じて人前で言いませんでしたが)、やはり好きな(というよりも正確には今訃報に触れてイヤでも思い出した)作品群というのはある。 
 調べると、"Dark Carnival "(1947)という彼の処女短編集の作品群で、この和訳は「10月はたそがれの月」(創元)に再録されているようだ。(大昔は「黒いカーニバル」として単体で出ていたそうだが、同名の「黒いカーニバル」という文庫(ハヤカワ)が今もある。中身一緒かどうか知らない)
 
 闇、夜、草原、霧、霧笛、港、湖、観覧車、夜店、鏡の間・・・。
 いくぶん私の記憶が他の作品群、他の作者の作品群とコンタミしているかもしれないけど、ブラッドベリと聴くと、こういうもののイメージが一斉に想起されるんです。
 なにかの意味のあるシーンが浮かぶんじゃないんですね。パノラマチックな風景が、一人称視点でぱっと目の前に(頭の中に)拡がる。

 Amazonの紹介文にある「(エドガー・アラン・)ポオの衣鉢を継ぐ」って表現も最初はいかがなものかと思ったが、よく考えるとこのようにパッとイメージ群が沸いてくる点ではポオも確かに近い。
 イメージ群そのもののコンテンツは違うけど。ポオのほうは、夕暮れ、墓(土葬)、墓地、鴉、立ち枯れた並木、朽ち果てた大邸宅、荒野、打ち付ける風雨、かなあ。
 スティーブン・キングもこんな感じでイメージ沸くかなと思ったが、あんまりうまくいかなかった。ラジオ・テレビ(の音声)、バドワイザーの缶、ネオン・サイン、オープンカーのアメ車? キングの場合は、観覧車にも電飾イルミネーションがついてますよね。 
 
 無理やり意味をこじつけると、ブラッドベリとポオに共通しているのは(もしかしたらキングもそうかもしれないが)、例の振動(振幅、swing)する時間観念ってやつです。昼と夜は、円環的(サイクリック)に訪れるのでも、直線的(リニア)に過ぎ去るのでもなく、対となる両極を往復するという発想で、人類にとってとても原初的なものだそうだ。

 平たく言うと(だから不正確だが)、時間は澱みなく流れるのではなく、昼と夜は激しい緊張関係にあり、昼から夜、あるいは夜から昼への遷移にはある閾(しきい)があって、それを超える遷移自体が(原初的人類には)毎度毎度一種の「危機」と感じられていたはずだっていうお話。平たくないか。つまり、夜と昼(の時間)はまったく違うものである、ということですかね。平たすぎてほとんどの意味が失われたかな。

 日本神話でも、創世の物語に登場する三柱のうち「夜を統べる(支配する)」とされた(異説あり)ツクヨミはほとんど登場しない。これを上述の概念で説明すると、アマテラス(およびスサノヲ)の支配する世界(昼、スサノヲには異説あり)とツクヨミのそれとはまったく別の世界だから当然、という説になるそうだ。つまり「記紀」はこっち側(と信じてますが、私たちのいるほう)の世界のお話であり、ツクヨミ側のお話は最初から語るつもりがなかった(ほとんど語らないことで、その存在をむしろ強烈になぞっているのかもしれない)。

(「まったく別の世界」というのをパラレルワールド的なものと思い込んでしまうと、きっとそれも違うんでしょうね。比較したり並置したりできるなら物語に登場するはずなんだ。それすらできない、うまく言葉にできないけど、異なる次元の世界でしょう)

 「古事記」には黄泉(よみ)の世界(死者の世界)が頻繁に登場するのに、おかしいじゃないか。黄泉の国は穢れなき昼の世界の中で唯一穢れた場所であり、世界の穢れの象徴である。昼の世界の一部だからいいのだそうです。
(勘違いしてる人も多いと思うから断っておきますが、黄泉の国は夜の世界にあるわけでもなければ、決して地下世界にあるわけでもない。昼の世界のどこかに闇があって、そこに存在するのだ。一説には「夢」の世界のことだという)

 なんと昼と夜の間の隔絶は、生者と死者の間の隔絶よりも大きいってことになるんですね。これも、実は原初的時間観念では当然の発想なんだそうだ。
 
 ポオの時代の道路は馬車の通う泥濘(どろ)道、ブラッドベリの時代は港町の石畳、キングの時代には自動車が通るコンクリートのハイウェイ。アメリカの(その時代では)ごく当たり前な日常の光景を描きながら、やがて夜の帳(とばり)が下りれば日常(昼)とは隔絶した不可思議な世界の物語が展開する。ラヴクラフトのように「冒涜的」な「神話」を作り出したわけではないのだけども、クリスチャニティとは無縁な、どこか「土着」の匂いがするのはそういう原初的な時間観念のせいなのかもしれない。
 あるいはハロウィン(もとはケルト)、イースター(復活祭だがもとはゲルマン)、さらにはネイティヴ・アメリカンの習俗など、クリスチャニティによって「奪われた」、「習合された」(どちらかといえば原初的な)文化への一種の無意識な回帰なのかもしれない。

(昼と夜の隔絶の話だったら、ドラキュラに代表されるヴァンパイアリズムのお話も含まれるかというと、十字架がどうしたこうしたってんだから、それは違うわけです)
 
 私と同世代の女子たちは、そういう闇に関する世界の話であることを、わかって読んでいたんだろうか?
 でも、そういった時間観念に対する感受性は、女性のほうが野郎どもより遥かに強いのかもしれないね。
 ツクヨミ、「月読み」だけに。
 
 ブラッドベリは別にサイファイとして読まれなくても全然よいわけで、ポオも(おそらキングも)そうだが、西欧人に限らず日本人なども含めた、上述の原初的時間感覚をどこかに残している者には等しく共感を与えるから、長く広く読まれてるんじゃないでしょうかね。
  
 ちなみに表題はブラッドベリにしては珍しいハードボイルド作品のもの。"Death is a Lonely Business"(1985)。
これは読んでいない。むしょうに読みたくなったが時間がないので我慢だ。

  

http://www.latimes.com/news/obituaries/la-me-ray-bradbury-20120607,0,5622415.story

www.nytimes.com/2012/06/07/books/ray-bradbury-popularizer-of-science-fiction-dies-at-91.html

http://edition.cnn.com/2012/06/06/showbiz/ray-bradbury-obit/index.html?hpt=hp_mid

http://www.washingtonpost.com/local/obituaries/ray-bradbury-sci-fi-author-of-fahrenheit-451-martian-chronicles-dies-at-91/2012/06/06/gJQAy9HiIV_story.html

http://www.washingtonpost.com/business/economy/ray-bradbury-10-of-his-most-prescient-predictions/2012/06/06

2012年6月 6日 (水)

Cool Japan 失速するといいね!(2)

 前回、Newsweekの記事そのものには次回私見(批判)を書くと書いてしまったが、中身ゴミタメのような記事であった・・・。
 全部つっこもうか。ホントはそんな価値もなさげだし、クソ記事にまじめにつっこんでいるとクソ塗れになりかねないんだが。

 まず、この書いてるガイジン、本当にNewsweek本誌に書いているのか。
 書いてるわけないわな。東京在住で、しかもオタク文化とまったく関係ない(おそらく何も知らない)男だ。ケンカする価値もないと思う。そしてそれなら、以下に述べるわけわかんないロジック(の破綻)もしょうがないかと思う。
 ニューズウィーク日本語版はこんな埋め草みたいな記事をメインに据えざるを得ないようだ。本当にお金ないみたいね。

 「日本企業はアニメやマンガを安定的な収入源にできていない」 
 「日本のマンガの人気自体にそれほどの衰えは見られないが、海賊版が出回っていては売り上げは確保されず人材も育たない」
 
 まあ、この書いてるやつのオツムの程度がこれだけでわかりますね。
 だから人気は続いてんだろ? 勝手翻訳で商売している奴がいるんだろ? 
 本人がアメリカ人かどうか知らないが、資本主義、利益至上主義というウジムシが脳みそに沸いているのは仕方がないだろう。後に触れる文化覇権主義そのものだ。
 (サブカルチャーだろうがアングラだろうが)「文化」を「利益」で計測するその姿勢が証拠だ。次もそうだ。

 「日本のクール・ジャパンのコンテンツは5%しか輸出されず、アメリカのクリエイティヴ産業の場合は17.8%を輸出している」

 そのくせ、「創造性はマーケティングによっては生まれない」、「経済産業省は大企業にキャンペーンを依頼した。これで、クール・ジャパンは企業の金儲けの手段になってしまった」という日本人学者の意見を引用しているのには驚く。
 
 同じ者が同じ記事で二つの矛盾した立脚点から書いている。マンガやアニメばかり観て読んでたからバカになってしまったわけではないだろうが。まあ、その点では私も人のことは言えないけど。
 
 コンテンツは金儲けの手段なのか? そうじゃないのか、いったいどっちなんだ?
 さらに頭が痒くなってくるのだが、どうやらこの男は「大企業は悪で、国家政府は善」という、一回病院に行ったらどうかと思うような発想の持ち主のようだ。

 それが証拠に「半島国政府はポップカルチャー産業に莫大な資産を投じ、海外市場の獲得を目指してきた」ことにより、(アジア諸国で)今華開いたと誉めそやしている。大企業はダメで、政府がやればいいんだそうだ。でも(下手糞そなこいつの文章をそのまま読んで真に受ければ)「創造性」の例として挙げているのはK-Popのことだからね? さらに華開いたのはアジア諸国の一部だけだからね?

 「日本人自身が自国を『クール(かっこいい)』と呼ぶのはかなり情けない」そうだが、日本人はそれに固執してきた。その日本人って誰だ? 政府・官僚のことか?
 記事冒頭では「私はクール・ジャパンと関係ない」と宣言したアーティストである村上隆氏のことに触れているが、彼こそ(オタク文化の)対極にいる、いや敵対する人物であることを知らないのかしら。盗作者、パチモノ、電通まがい、つまみ食い、散々な言われ方をしてるの知ってます?(門外漢だから知らないようだな)。

 (私はそれらの村上氏に対する批判の当否や彼の態度の良し悪しを言ってるのではなく、元からオタクに敵対していた者が「クール・ジャパンと関係ない」と宣言してるんだから普通だろ?と言ってるのだ)
 
 次はもう憤怒の念さえ覚えるところだ(とっくに怒ってるだろうって?)。
 アイドルのなんとか48を指しているのか、「セクシーな衣装を着た未成年の少女たちなんて、まるで合法の児童ポルノだ」とのたまう日本人の発言を引用している。(発言者は日本のロックバンドを海外に売り込むという徒労としか呼べないお仕事らしく、なんとか48の圧倒的な成功を心から苦々しく思い、どす黒い嫉妬の念を抱いていることは間違いない)

 合法なんだろ?だったらいいじゃん。 ロシアのサーカスも、大陸国の京劇も合法だろ?
 こいつはある民族の文化(社会)まで踏み込んで意見しているわけだな。ニューズウィーク日本語版は(日本が相手の場合に限って)マルチカルチャリズムじゃないわけだな? それこそ重大な民族侮辱、誹謗中傷じゃないのかな?

 もちろん私はなんとか48は依然として三人くらいしか見分けがつかないが(今記事を読み直している横のテレビで総選挙やってるけど、音声しか聴いていない)、「文化」の一種であることはいやでも認めざるを得ない。K-Popを絶賛しておいて、そっちをポルノという発想は、頭がおかしい以外の何ものでもないだろう。 

 この記事で唯一まともな引用は次だ。

「ある文化現象に国名を付けて売り込むのは危険だ。ポップカルチャーには流行があるからクールなものがクールでなくなる」

 これはうなづける。「クール・ジャパン」は元々ブレア元英国首相の打ち出した「クール・ブリタニア」という国家イメージ戦略からの連想であり、あるアメリカ人ジャーナリストが(フォーリン・ポリシー誌上で)「日本のGNC(Gross National Cool、国民総かっこよさ?)に注目せよ」という記事で触れたことがきっかけとなって流布したわけです。

 でもその記事だって、日本文化にはアメリカですら侮れない潜在力があるが、言語の違いや硬直的な社会の制約、国家戦略の不在から国際的に大きく広がりはしないだろう、だからアメリカは(文化的優位を脅かされることはないから)安心してよろしい、という冷徹な国際政治力学的なテーマだったんですよ。ブレアの方策も、かつての文化大国再建という同じテーマであった。

(このフォーリン・ポリシーの記事は、アメリカの(文化的)覇権を揺るがしかねない仮想敵(日本文化の覇権主義)を、まだ生まれてもいないのに勝手に作りだして、即座に撃ち殺して、「みんな安心しろ、危険は去った」って言ってるわけです)

 だから、上の「国名を付けるのは危険だ」というのがアメリカのビルボード誌アジア支局の偉いさんだった人の発言だと言うのであれば、「でもアメリカは除くけどね」と付け加えるべきなんだ。先の大戦前後からこれまで、世界中が知るか知らずか売り込まれてきたのは「アメリカン・ウェイ・オヴ・リヴィング」であり、アメリカはその独占を脅かすものは許さないわけだから。

 ところが、さらに私はこの男の頭の中の暗黒宇宙をいやでも覗き込むことになる。

 なんと、半島国の「クール・コリア」はいち早く取り組んできたから良くて、日本政府の「クール・ジャパン」は取り組みが遅すぎたんだそうだ。
 もう、どこをつっこんでいいかわからないくらい支離滅裂になってきたね。国名を付けるのは危険なんじゃなかったのか。
 
 「また日本の現代カルチャーといえば、アイドルとオタクとコスプレという固定観念を持たれがちだ。こうしたイメージを払拭するためにも、政府は漫画家やアニメーターだけではなく、ミュージシャンや料理人、デザイナーや建築家が国外で活躍できるような支援にもっと力を入れるべきだろう」

 そもそも日本で「クール」と評されたのは「アイドルとオタクとコスプレ」だったんだよね? そしてアイドルは依然ドメスティックかもしれないが他の人気は今でも大して衰えていないよね。アニソン・シンガーは世界中からまだ引く手あまただろうし、なんかキティちゃんがまた世界中でわけわかんないことになってるらしいし、ポケモン人気が衰えたって話は寡聞にしてきかない(むしろポケモン総選挙も加熱し過ぎているようだ)。

 それ以外は元々「クール」ではない(音楽の大多数がそうだ)か、かつて「クール」だったけど手垢がついたりして陳腐化したか(カラオケ、スシなどがそうだ)、いまさら言う必要もないくらい「脱国家的、国際的」か(料理、各種デザイナー、建築家、音楽家などの一部がそうだ)、どれかだ。

 なんで貴様が拡大解釈するの?
 (なぜなら、こいつがポップ音楽関係者だからですね。日本発で最もクールでないコンテンツの殺伐とした風景しか見ていないから、こういう発想になるわけだ)

 そんで、なんで政府が関係あるの? 国家資格でも作るの?

 日本の官製産業が成功したのは明治初期だけ。だってその頃はなーんもなかったんだから。それ以降は何一つ成功していません。むしろ政府・官僚が産業振興の障害となった例には枚挙に暇がない。
 だから日本のオタク文化にとって、政府がへたれ続けてくれているほうが安泰なのだ。

 「『クール・ジャパン』ブームには、第二次大戦の敗戦の焦土から世界2位の経済大国にのし上がった日本への好奇の視線という側面があった。そうした新鮮さはすでに色あせ、日本は生き残るための競争を迫られている」
 
 フォルス・ステートメント。GNP(この頃の指標はGDPではないことに注意)世界2位になったのいつだよ? 1968年だ。クール・ジャパン・ブームっていつから? 2000年あたりだ。実に30年も隔たりがある。2000年当たりにクール!とかキュート!とか騒いでいた世界中の子達が先の大戦のことなんか気にするはずもない。
 だから上の説はまったく間違っている。むしろスーマリ、ゼルダなどファミコン(NES、1984年)やSEGA、アニメーション(ヘンタイ!)の影響から紐解くべきだ。そしてもちろん、インフラとしてインターネットの影響は大きいんですけどね。

 ここまで日本を罵倒しておいて、この記事は最後もすごい。

 「日本文化の復活を、世界中のファンが待ち望んでいる」

 復活って。また勝手に殺してるな。そして、ここにも追加しておこう。「私(こいつ)は除くけどね」だな。つか、お前、日本文化についてなんも知らんだろうが!

 これで私が日本語版ニューズウィークがどれだけ嫌いか、おわかりになったでしょうか。こんな、本人には申し訳ないけど、ある意味失業者みたいなガイジンの戯言でも記事にしてメインで載せちゃうってんだから何をかいわんや。

 もちろん、本当に嫌いなのは、そういう腐れガイジンの言葉であっても、ガイジンなら無条件に「うんうん、そうそう、そうよねえ」とか聴いてる英語好きの女ども(ジェネラライズ失礼)なんだけどね。

**********

 なお、文中の日本のヴィデオゲーム批判の部分、書きながら私が逆上するといけないので意図的に避けてましたが、ここに書いておこう。

 こいつは、ゲームのことなぞ何にも知らないのだ。だからほとんどがほかのメディアのコピペみたいな記述である。

・スマホやらモバイルやらソーシャルやらに押されている。ソニー、任天堂のコンソールはもうだめだあ。

 それって日本に限る現象なのかね? facebookの株価見た? あちらもスマホ・モバイルが怖くてしょうがないみたいよ。

・日本のモバゲーの大陸進出の成否も未知数だ。日本はガラパゴスだし。

 失敗するといいね!と祈ってるわけだな。むしろ怖いのはあっちのパクリ文化じゃないのか。

・世界の主流ゲームは映画のような緻密なストーリーとリアルな映像を兼ね備えたアクション。日本は置いてきぼり。 

 それ、どれだよ? どれのこと? 両者を兼ね備えてるのって何?
 緻密なストーリーってまさかBF3とかCoDじゃねえよな。 

 辛うじて当てはまるのUnchartedくらいか? だったらMSGもあるぜ?

・というふうに日本ゲーム負け組説のイナフネも言っている。

  彼の次の作品Soul Sacrificeを見てから色々言おうね。

 まあ、相手が弱すぎるので、このくらいで許してやろう。  

Cool Japan 失速するといいね!

 今週号で「クール・ジャパンが失速している」ととても楽しそうに特集記事を組んだニューズウィーク日本語版は、主要週刊誌では部数最下位のわずか四万部で低迷。
 「クール・ジャパン失速」云々への私見(批判)は次の記事に書きます。

 前にも書きましたが、世界の中で日本だけ存在しないかのような編集方針は今でも続いており、大々的に取り上げるときは核燃料発電問題とか、大陸国・半島国外交(不在)関係とか、ソニー・パナソニック日本連合艦隊大轟沈とかそんなことだけ。ついに本家Newsweekの記事を翻訳転載するフィーまでケチりはじめたか、最近では日本人記者の記事がやたら増えた(日本人記者数は増えていない。たかだか二、三人かな)。

 ざまあみろ、とやがて立ち枯れてしまうまで駅売りを購入してやるつもりです。産経新聞コラムの花田紀凱氏(元週刊文春編集長、現WiLL編集長)によれば週刊誌が四万部ではあまりに苦しいそうなので、廃刊もそう先の話ではないと思う。
 
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120519/bks12051912000005-n1.htm

 もちろんあちらの(世界中の)記者、学者、コラムニストが書く秀逸な記事は多くあります。戦地・紛争地帯の記者が書く国際政治関係の記事や、ここでも何度か紹介したダニエル・ライオンズ氏のIT関連記事はぜひ読み続けたいし、グラビアも素晴らしいときがある。でも日本語版がなくなったら、渋々だけどアジア版(香港版かな)でも、ネット版でも金払って好きに読めばいいだけの話です。ネット版ならKindleが必要になるかもしれないが、まあしゃあない。

 私は個別の記事そのものにけちをつけているわけではなく、記事の選定、すなわち「編集」に問題ありと思っているわけです。もちろんアメリカ偏向のNewsweekが万全などというつもりはないですが。

 似たような嫌日系の週刊誌も軒並み部数を減らしている(実は新聞もそうだ)ので、皆だいぶあわてているようだ。なぜ減らしているか、理由は皆様ご想像のとおりでしょう。別に対極にある産経新聞の部数が増えてるような話もないけど。全体が減っていて、一部が極端に突出して減っている感じですか。

 週間朝日は部数も急降下。最近話題の橋下市長が(週間文春など大手とばかりケンカして)まったく相手にしてくれないから、抱きつき(クリンチ?)戦術でケンカを吹っかけはじめたみたい。
 サクッとシカトされると思う。相手が悪い。彼ら(取り巻き含む)は悪口を言うメディアの部数まで冷酷に完璧に把握しているはずだ。文春(49万部)とケンカしてたほうが、朝日(13万部)とケンカするよか4倍くらいの読者に知れ渡るのだから。
 ケンカをふっかけてきたメディアへの反論は、より大きなメディアでやれ。筒井康隆先生のケンカ殺法。

 なお、文藝春秋が読者を減らしているのは、高齢読者が毎年どしどし死んでいくから。それだけでしょうね。

2012年6月 5日 (火)

DLC無間地獄

 お、ムゲン地獄って、こういう字だったのか。

 大罪を犯した者が落ち、絶え間ない苦しみを受ける地獄。「無間」は「絶え間ない」の意味。

 ああ、ちょっち意味が違っちゃうかな。私のおもてたのは「無限」。それは「延々と果てしなく続く」だから直線的に前方(将来)あるいは後方(過去)に向かってますね。「無間」は円環時間だねえ。って、時間の話はまとめて後日書こう。

 ドラゴンズドグマのDLCは出ると買っちゃうんですよね。だって100円とかだから。ワンコインなら買うよな。確かにしょうもないっちゃしょうもない内容もあるけど。高くても300円。今のところ全部揃えたって1000円行かない。

 FFXIII-2は衣装をちょっち購入してアフロのおっさんのDLC買って取り敢えずやめた。馬鹿にしてる。高い。全部買ったら本体買えるんちゃう?

 王と魔王と以下略も、けしからんねえ。何ゆえに姫の水着セットをふたつに分ける?! しかもそれぞれ500円? これも出たもの全部買ってたらそろそろ本体価格を超えそうだな。こちらはひとつも買っていない。高い。

 や、安くなったって買うもんかっ! 青少年諸君、水着とかでだまされるな!(いや気持ちはわかる。痛いほどわかるよぉー)

 そこらへんが(PSNまわりの)阿漕(あこぎ)な商売のトップランナーかなあ、と思っていたら・・・。

 いやいや、世の中をなめちゃだめだ。

 バンダイナムコのアイドルなんちゃらってのはうわさには聞いていたが、これはすごい。これは物量も価格もなんか半端なくすごい。

 これって、古(いにしえ)の時代(つか昭和だ)、金持ちんとこの少女たちが、リカちゃんハウスからボーイフレンドのなんとか君から、下手するとマイカー(あったよね?)とか出たもの全部揃える世界だな。

 売るほうも買うほうもこの値付けは病んでいるって気がつかないんだろうか・・・。
 そりゃあ、リアルキャバなんとかに注ぎ込む金額に比べりゃゴミだけどさあ。 

 どこぞの総選挙じゃ、プロデューサーがあぶく銭掴んでぼろ儲けしてるのに、「君もプロデューサーだっ!」て煽られて、散財してどうすんだよね。

 まあ、私は無料配信のビデオと無料デモで我慢するんですけどね(結局見んのかよ!)。

2012年6月 3日 (日)

ゲイダーさんインタヴュー(ウィズ、フェリシア・・・)

 インタヴューの間、物食ってんじゃないよ、フェリシア。

 ゲイダーさんのインタヴュー。聴き手はフェリシア・デイ。

 公開以降、すでに一ヶ月くらい見落としていました。YouTubeのリンクを貼っておきます。

 フェリシアのほうはよく聴き取れるけど、ゲイダーさんはたぶんエドモントンの自宅でスカイプ(?)かなにかのインターネット経由でお答えになってるので、たまによく聴こえないところがあります。YouTubeの自動字幕システムもこういうオタクネタのときは何の役にもたたないですね。

http://www.youtube.com/watch?v=i3IEG-D_R2E&feature=youtu.be

 バルダーズ・ゲートのフェリシアが好きな(思い出に残るキャラクター)の話題のところ。ブー(ハムスター)、ジャヘイラ、イモエンだそうだが、それらは(ブーはさすがに違うだろうがミンスクを含め)、皆ルーク(クリスチャンセン)の担当だったそうだ。

 ゲイダーさんの書いたキャラほめろよ、フェリシア。

 ゲイダーさんはBaldur's Gate II(バルダーズ・ゲイト2)からBioWareに参加している(それまではエドモントンのホテルのGM、支配人であったことは昔書きましたよね)。
 そこでの担当キャラクターはロマンス・キャラクターの三人(アノメン、ヴィコニア、エイリー)であったそうだ。

 フェリシアは、残念ながら筋金いりのBioWare亡者ほどの知識はないので、質問は結構既知の話題ばかりであったが、アノメンについてはゲイダーさんがちょっと詳しく答えているので興味深い。

 アノメンは元々ロマンス対象(LI)の設定ではなかったようだ。

 Baldur's Gate IIにはホモセクシャル・ロマンスはまだ導入されていなかったはずなので、主人公男性を想定して、女性LIが三人いた(ヴィコニア、エイリー、そしてジャヘイラかな)。

 主人公女性を想定した場合のLIも男性三人いたらしい。ここの話はちょっと良く聴き取れなかったし、キャラクターの実名を挙げていなかった気がするが、ミンスクはおそらく除くから、あとサーンド、ヘアダリス、エドウィンとかなのかな?(カタカナ表記は私のものなんで、SEGAのローカラライズ版とちょっと違うかもしれない)

 最近ではおなじみになったCRPGの納期・開発負荷問題で、ざっくりカットされたんだろうね。そして男性LIが誰もいないのはまずいだろうということで、本来善と悪に振れる役割であったアノメンがLIとなったんだろうか。  

 Dragon Ageシリーズも含め、ゲイダーさんが書いた中でもっとも好きなロマンスはアリスターのもの。既知情報ですね。ゲイダーさんが書いたキャラクターの中で一番のお気に入りもアリスターだ。

 ご自分以外の書いたキャラクターでは、アヴェリンがお気に入りだそうだ。これもどこかで言っていた気がする。

 よく考えたら、Baldur's Gateのエンハンスト版がもうそろそろ出るから、こういう企画になったんでしょうか。

 ただし、一作目Baldur's Gateにはロマンスらしきロマンスはなかったはず(少なくともPCのLIになるというキャラクターはいなかった気がする。間違っていたら指摘しておくれ)。
 イモエンは(確か)バールスポーンつながりで、孤児院の幼馴染ではあるが実の妹ではないはずだが、恋愛感情はないわな(つか、主人公PCが女性の場合もあるからね)

 これもWikipedia(en)によれば、イモエンは一番最後に正規キャラクターとして追加されたんだそうだ。ルークによれば「頭のおかしくないローグ(厳密にはADnDのシーフ)」がキャラクターに誰もいなかったためだという。だからLIであった可能性もなかったわけだ。

 BioWare作品以外でのお気に入りとして、ゲイダーさんはやっぱりInterplay/Black IsleのPlanescape: Torment(プレインスケープ・トーメント)をあげていた。(エンジンはBioWareのインフィニティを利用している)
 残念ながら最後まで日本語版は出なかった。

 こいつ(PsT)のエンハンスト版ってのはむずかしいんだろうか、と思って調べていたら、Wikipedia(en)によれば、Baldur's Gateシリーズのエンハンスト版を手がけるスタジオ、Overhaul Gamesは、PsTを含むDnD(ADnD)関連作品を続々とエンハンスト化したいという野望を持っているようだ。

256pxplanescapetormentbox

(Planescapeは、知る人ぞ知るADnDのキャンペーン・セッティングのひとつであった。って言うほど私は、Forgotten Realms、Eberron以外のセッティングはあまり詳しくありません)

 PsTが仮に出るようなら、紙芝居で超訳版をやってみたいんですよね。一度英語版でプレイはしているが、正直セリフは相当ちんぷんかんぷんなところが多かったのだ。
 BGなんかに比べても段違いにスノッブで難解なんですよね。

 さて。BGのエンハンスト版を遊ぶため、iPadでも買うかな(やめとけって(笑))。

 

ドラゴンズドグマGameSpotレヴュー

 ドラゴンズドグマようやく再開することができてます。

 ファイターではじめてウォーリアー、ようやくレベル35。PS3を起動すらしなかった間、自分のポーンは一回も雇われていなかったようだ・・・。

 プレイに少し間が空いてしまうと、再開したときには客観的に引き気味で見ることができてしまうので、実は飽きてしまっていたとか、実はさっぱりおもしろくないとか、実は最低の操作性だったとかがわかるケースがあります。そうなると、中断してそのままお蔵入りになるわけですが。

 ドラゴンズドグマについては、その心配はなかったようだ。
 やはり何度も繰り返すことになるコンバット自体が苦痛じゃないから、という点が大きい。ここが辛いとよっぽど物語自体がおもしろくない限り、途中でやめてしまいますからね・・・。

 GameSpotがようやくレヴューを出した。PS3/X360とも80点。レヴュアーはいつものケヴィン。

 IGNは75点だった。もともと全体的に評価がインフレなサイトなのに、75点は低いんじゃないかと感じていた。

 ケヴィンの80点は実は予想どおり。ちょっと最近のRPGと比べてみましょう。レヴュー点数の表記は(PC/PS3/X360)、ケヴィン以外のレヴュアーの場合はレヴュアーを明記。

 Dragon's Dogma (-/8.0/8.0)

 Diablo III (8.5/-/-) Carolyn Petit

 Game of Thrones (-/7.0/7.0) Tom Mc Shea

 Risen 2: Dark Waters (7.0/-/-)

 Legends of Grimlock (8.0/-/- ) Eric Neigher

 The Witcher 2: Assassins of Kings (9.0/-/9.0)

 Mass Effect 3 (9.0/9.0/9.0)

 Kingdoms of Amalur: Reckoning (7.5/7.5/7.5)

 Final Fantasy XIII-2 (-/7.5/7.5)

 The Elder Scrolls V: Skyrim (9.0/9.0/9.0)

 Dark Souls (-/9.5/9.5)

 Dungeon Siege (6.0/6.5/6.5)

 Fable III (7.0/-/7.5) Tom Mc Shea

 Torchlight (8.0/-/8.0)   Brett Todd

 Dragon Age II (8.0/8.0/8.0)

 ※なお、私本人Wiiを持っていないので、任天堂系はわからないのだが、次の二作はレヴューで絶賛されていた(レヴュアーはどちらもケヴィンではない)。

 The Last Story 9.0
 Xenoblade Chronicles 9.0

 こうやって眺めてみると、実はドラゴンズドグマの居場所は、80点くらいでしっくりくるんですよね。

 プラットフォームの違いがあるけど、ざっくり並べ替えましょう。個人的にしっくりこないところはコメント。未プレイはその旨表記。

 Dark Souls (-/9.5/9.5)
 The Elder Scrolls V: Skyrim (9.0/9.0/9.0)
 Mass Effect 3 (9.0/9.0/9.0)
 The Witcher 2: Assassins of Kings (9.0/-/9.0)
 Diablo III (8.5/-/-) Carolyn Petit
 Dragon Age II (8.0/8.0/8.0)
 Dragon's Dogma (-/8.0/8.0)
 Legends of Grimlock (8.0/-/- ) Eric Neigher (インディ系なのでお手盛り?)
 Torchlight (8.0/-/8.0) Brett Todd (インディ系なので若干お手盛り?)
 Kingdoms of Amalur: Reckoning (7.5/7.5/7.5)
 Final Fantasy XIII-2 (-/7.5/7.5) (続編扱いなのでディスカウント?)
 Fable III (7.0/-/7.5) Tom Mc Shea
 Game of Thrones (-/7.0/7.0) Tom Mc Shea (未プレイ)
 Risen 2: Dark Waters (7.0/-/-) (未プレイ)
 Dungeon Siege III (6.0/6.5/6.5)

 わりと納得できる序列になっている。もちろん商売とはまったくリンクしていない。上位にあるDark SoulsもThe Witcher 2も数十万本のセールスにとどまっている。(ドラゴンズドグマは日本では初週33万本だそうだ)

 さて、ケヴィンのレヴューですが、いつものように要約だけでおわかりいただけるでしょう。

 良いところ

 ・畏怖すべきモンスターたちとのすばらしいコンバット・エンカウンター
 ・CRPG至上最高のひとつに数えられるボスファイト
 ・いたるところに隠されている驚き
 ・世界をもっともらしく見せる雰囲気作り
 ・いくつかの衝撃的な選択によって導かれる忘れ難いエンディング

 悪いところ

 ・見慣れた地域を往復する億劫さ
 ・辟易させられるポーンの動き
 ・クエストやストーリーに関連した不可思議なイヴェント群

 ゲームシステムに起因するさまざまなフラストレーションとコンバットの勝利の実感が交錯する。
 このゲームはオリジナリティを出すためリスクを取った。とったリスクのいくつかは特別な効果を出すことに成功しているが、いくつかはうまくいったとはいえない。

 だがあまたある過去のRPGのただの焼き直しでは決してないことから、(ほかのゲームのことは急速に忘れ去るのだとしても)このゲームは長く記憶にとどめることになる、と結んでいます。

 Shadow of the Colossus(ワンダと巨像)、the Elder Scrolls、Monster HunterあるいはDark Soulsと似ているという説があるとしても、オープンワールド固有の必然的に類似してしまう点を除けば、そのどれとも実は似ていないという指摘もうなづけるところです。
 このゲームのある意味で「開き直った」、ぽーんと丸投げしてくる態度は、その傲慢さに憤りを感じる場合もあるだろうが、実りももたらしている。まさにそのとおりですね。

 まだ私もエンディングは迎えていませんが、メインの物語は笑ってしまうほど幼稚なレベルであることはわかりつつあります。

 でも、物語をどういじっても、これ以上どうにもならないでしょう(カプコンの得意な分野とも思えない)。

 むしろ、ユニークな強みになりうるキャラクター・システムとポーン・システムを今以上に洗練させたら、多くのプレイヤーが「やみつき」になるレベルに到達するんではないでしょうかね。

 正直、日本からこの手のRPGが出るってことは不意打ちでしたねえ・・・。

 さて。カプコンを罵倒しつつ離れていったイナフネ氏が今手がけているというSoul Sacrificeは、(プラットフォームがVitaってところを割り引いても)果たして本家のドラゴンズドグマとは違ったユニークさを提示できるんでしょうか。発売予定は冬だそうだが。

 

2012年6月 2日 (土)

【ME3】Mass Effect Homeworlds #2

 Mass Effect Homeworldsの第二巻は、「ホームワールド」を喪ったクォリアンのタリちゃん編。

_w_300

 第一巻、ヴェガ編がちょっといまいちなお話であったので、あまり期待していなかったのですが、今回はまあまあおもしろかったかもしれない。

 お話の舞台となる時期は、ちょうどMass Effect 一作目がはじまる直前のタイミングですね。

 Tali2

 タリといえば当然敵役にはゲスが出てくる。ローグ・スペクターのサレン本人は登場しない。

 Tali1

 Mass Effectシリーズを遊んだ人なら、おなじみのキャラクターが登場する愉しみもあるかもしれない。このC-secオフィサー、チェリックも一作目に出てきましたね。ギャレスがまだC-secに勤めていた頃の同僚だ。

 お話はおもしろかったが、ちょっと画家さんがミスマッチのような気がする。

 ポップなコメディ風の画調なのだが、物語自体はタリの周りでバタバタ人々が死んでいくものだから。

 タリはMass Effect 2の登場エピソード(ふたつかな)でもそうだったが、彼女を守るためにいつも多くの仲間が死んでしまうんですよね。

 提督令嬢、クォリアンにとって大事な科学者であり、お嬢様ってことなんだろうけど、よく考えると壮絶な話ではある。

2012年6月 1日 (金)

Vitaで自分のブログが読めない件。

 えー、ドラゴンズドグマ、ここのところ触る暇すらありません・・・。 
 散々聴かされて覚えたはずのB'zのテーマ曲がもはやうろ覚えです。
 DiabloIII、ペルソナ2(どっちも)、覗く暇は一秒もありません(つか起動に数十秒かかるけど)。
 Mass Effect 3のウォー・レディネスを上げるiOS放置ゲームすら更新できない(まだやっとんのかい)。
 
 突然ですが、Vitaのお話。
 
 プリペイド100時間、3Gつきの予約購入でした。
 なんと、このブログ(ココログ全般)がVitaのdocomoの通信ではウェブで閲覧できません。閲覧禁止!
 ココログ(Nifty)への嫌がらせか?と思ったが、まさか。競合相手ですらないどころか、NTTやdocomoにとってFujitsuは(厳密にはその親会社であった富士電機の時代から)、大昔からの親藩大名、立派なメジャー・サプライヤー。

 説明書をよくよく読むと「青少年を有害から守るがなんたらでどうした」で、フィルターがかかってんだね。
 たかがキャリアーごときに文化的制限を判断させていいのか、と思うのですが・・・。

 そうか、このブログも有害なんだ(言われて見ればそうだな)。
 
 で、フィルター解除してやるから、(個人的に機種変更以外にはゼッタイ行きたくない)お近くのdocomoショップに出頭せよと。
 
 出頭した。都内某所。わりと繁華街。
 
 まずショップに入ったその雰囲気でひいた。
 整理券なるものを配る女性が「あたしがここを牛耳ってんだよね」という態度なので、それでドン引き。
 そして、「君ら他にやることねえのかよ」と思うくらい大勢の潜在クレイマー(私以外)の待ち行列(実際にはいすに座っている)。
 その瞬間に帰ろうと思いました。30分後には近くで欠かせない用事があったのだ。

 しばしの我慢だ、時間切れになったら話の途中だろうが、ガンダムと格闘戦中だろうが、どんな局面でも離脱しようと心に決めて待った(手遅れになると大気圏突入で焼かれる)。
 最初に整理券配りのねえちゃんにおっかない顔したのが利いたのか、10分くらいで優先的に順番が回ってきた。
 
 とあるお笑い芸人(女性)にクリソツな担当(女性)に当たった。きっとバイトですね。
 まず、そもそもVitaとは何ものか、そしてなぜ、この潜在クレイマー(私だ)はdocomoショップにイヤイヤ出頭しているか、その意味から説明することになる。
 まず通じない。
 見ると、そのカウンターに飾ってある「豪華景品が当たる!」とかいうキャンペーン販促パンフに思いっきりVitaの写真が載っている・・・。
 こみ上げる憤りを無理やり我慢して、3G回線のキャリアーがそちら様なんですけど?と説明を繰り返す。
 
 「ああ、そういえば、この画面の上にdocomoって思いっきり出てますねえ」
 「出てるよ」
 「電話番号わかりますか?」
 「設定画面の、ここに書いてあるね」
 「わかりました」

 身分証明書を提出せよ、というので健康保険証を渡す。

 「あれ、個人情報が登録されてませんね?」  
 「されてないね」
 「どうしてでしょう?」 
 「Amazonから購入したプリペイドだからね。docomo様に個人情報を渡した記憶は一切ないからね」
 「普通は電話番号を打ち込むと、ここ(奴にしか見えない端末画面)にお名前とか出るんですよー。出ませんね。出ればフィルター解除できるんですけどねえ」
 「だから、docomo様に個人情報を渡した記憶は一切ないからね」
 「うーん、どうしましょう?」
 「さっきから、こっちが聴いてるんだけどね」
 「ちょっとお待ちくださいね」

 (なにやら専門部署へのホットライン用ケータイ(ピッチかな)らしきものを取り出して通話しようとする)

 「繋がらないんですよねえ・・・」
 「知らんがね」
 (しかたがないから、二番手のサポート部門らしきところにかけているようだ)
 「ああ、うんうん、そうそう、そうなんですよねー、ああ、そうかあ」

 (もはや時間切れ寸前、堪忍袋の緒的にも臨界に近づいているのだが我慢)  

 「お客様、もしかしてなんちゃらっていうフィルターのサービスお使いじゃないですか?」

 (ここで切れた。もちろん身分証明書を渡してしまっているから、冷たく紳士的に切れた)

 「おそらくその電話している相手、この件について何もわかってないよね?」
 「うーん、専門部署には繋がらないんですよー」
 「間違いなく、なーんにもわかってないよね、きっと」
 「でしょうねえ。専門部署にかかればわかるはずなんですけどお」
 「なーんにもわかってないのに、とりあえず手当たり次第に思いつきを言い続けるんだろうね、きっと」
 「専門の部署が忙しいみたいなんですよー」
 「んじゃあ、いいよ、時間ないし」 
 「申し訳ありませんねえ、あまり詳しくないもので」
 「でも、売ってるのはそちら様だけどねっ」

 つうことで、いまだにVitaでこのブログは読めましぇん。
 簡単に予想すると、現在のプリペイド期間が満了して(もうすぐだね)、次に課金するときに個人情報を入力せよという話になんだろうね。
 それで初めて電話番号と顕在クレイマー(私だ)の個人情報の紐付けが完了するのだろう。
 
 そこからは、あの女性芸人が言っていたように、オペレーション端末から瞬時にフィルター解除できるんでしょう、きっと。
 そうじゃなきゃ、システム作った奴がバカ。

 こんなくだらないことでネットを調べるつもりも時間もないが、プリペイド期間中でもフィルター解除のニーズは高かったのではないだろうか。
 
 自分のVitaで自分のブログが読めない件。
 うっそーん。
 
 iPhoneは劣勢にあえぐdocomoから買ってやろうかと心に決めていたのに、もうやめたっ。
 (いつまでたってもdocomoからは出ないから!)

« 2012年5月 | トップページ | 2012年7月 »

2016年7月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31