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2012年9月23日 (日)

【DA3】セダス無神論(3)

 そういえば、ハリポタの物語に「神」はお出ましになったのだろうか?
 

 予想としては「不在」。むしろ表層的には無神論的な物語だったのかな?

 作者ローリングス女史自身、あのシリーズは「死」を描くために書いたそうなので、そういう予想が確からしいと思って調べてみた。 

 やはり、あちらのキリスト教社会では一時期大変な騒ぎになっていたようである。子供たちは読まずに済まないと騒ぎ、親・保護者は読ませてよいのか悩む。そのものズバリ、「ハリー・ポッターに神を探す」なる著作まであったようだ。形式的にはオカルトであり、魔術を取り扱っているという批判がある。だが実質的には倫理観、道徳観、キリスト教的価値観を体現しているという擁護説もある。 

 残念ながら、神がいるかいないかという視点であのシリーズを見てこなかったが、明示的にはいなかったですよね。

 DA3無神論についての新しいほうのスレッド。

 いやあ、日本人で本当によかったよねえ、とまた喜びをかみ締めてしまうような、きな臭い内容になってますなあ。

 http://social.bioware.com/forum/1/topic/371/index/14199484&lf=8 

 前記事で紹介した古いほうのスレッドの内容をOPが引用していますし、ゲイダーさんもあの後じっくりライターたちと話をしたようだ。

**********

(古いスレッドのほうで、DA3の主人公が「信仰に関する疑問」について口にする可能性についてゲイダーさんがほのめかした。ロールプレイングを実現するための一歩を勝ち取った。皆これを無駄にするな) 

 私はこれだけ言うことにしよう。最初のスレッドで話題になったとき、私はライターのチームメンバーと一緒にDAOについての記憶をたどったが、主人公の視点に「無神論」を持ち込むような発想はなかったと全員の意見が一致した。またすでに言明したとおり、今後機会があれば、そういう選択肢を用意するつもりだが、その場合はゲーム全体の整合性を維持することが優先である。われわれデザイン・チームは整合性についてとても真剣に考えているのだ。 

 たしかに、DAOには無神論的発想を仄めかすような台詞の選択肢があったのだろう。そういうことについてはファンのほうがわれわれより良く覚えているものだ。こっちは六年間も続けて書いているわけだから。その頃はそういう台詞が適切だと思っていたのだろう。今でも特に問題とは思わない。

 前のスレッドで伝えられなかったこと、私の意見を支持するためには伝え方が明らかに下手だったことは、「無神論」とはどの範囲までを言うのかという点である。「メイカーが本当にいるかどうか疑わしい」というところまでなのか、あるいは無神論というのは現代社会の概念であるから、何か政治的視点を持ち込んだところまでなのか。脱宗教(無宗教)なのか無神論なのかの違いだ。フォーラムには強烈なアンチ宗教論者のグループがいて、議論の風向きが変わったら「すべての宗教に対する十字軍遠征を認めるべきだ」という話になりかねないし、それはゲームの設定からあまりに外れている。ときたま疑問を呈するのは、まあありだろうが、そういう立場を支えるためにはゲームの全体的な流れを考えて作らなければならない。 

 フォーラムはそういうものだ。あることが認められなければ、それと極端に対立したものだけが正しいと自動的に解釈されるものだ。私はアンチ宗教について何ひとつ言明していない。故に私は信心深いわけだ、そんなバカな!
 そんなはずがあるわけないんだが、まあそうしたいなら好きなだけ騒げばいいと思う。

 このトピックについて言えることはそれだけだ。

(救いがたい組織を作っておきながら、何も対処させないとでも? メイカー・カルトは一般に下品で、差別主義で、拡大主義で、弾圧的である。テンプラーは単にその最悪部分を代表しているだけだ)

 「何か対処させる」かどうかは、物語の文脈が許すかどうかによる。ケース・バイ・ケースで何ができるか考えることになるだろう。四六時中そういった視点を表明できるようになるかと言うと、それはない。 

 そして、もしこのスレッドを現実社会の宗教問題を論じる場にしようとしているなら、それはやめてくれ。

(つまり、Inquisitionではチャントリーに反抗することはできないということ? ただちょっとした疑問を口にするだけしかできないということ?) 

 そんなことは言っていない。DA3についてはこれ以上言わない。

(おい、BioWare。「宗教/無神論」スレッドと、「ロールプレイとは何か?」スレッドのどっちがより忌まわしいんだい?) 

 「ロールプレイとは何か?」という文章を読まされること自体だな。それだけで吐き気がしてくるよ。 

 皆そろそろ誹謗中傷や攻撃的なポストをやめないと、バンするぞ。私にはその権限もあるし、行使するつもりもある。

(モリガンは高次の存在を信じないと明言していたので、ここの議論の意味がわからない。モリガンはメイカーもそのほかどんな超越的存在も信じないし、その理由も含めてレリアナに話していた。モリガンが自分の視点を明示できるなら、なぜモリガンの視点から議論を始めないのか?)

 モリガンの発言を、そのまま純粋な事実と解釈することについては、注意を怠らないほうがいいかもしれない。でも君がそうしたいのなら止める理由もない。どっちにしろ、君の解釈は決して正しいわけじゃないとだけ言っておく。

(モリガンはよく自分の意見を述べていた。例えばサークル・メイジがテンプラーに服従している様子についてなど。ゲイダーさんがセダスに無神論が存在しないと主張したからこのスレッドが立ち上がったのに、モリガンが何度も無神論的態度を明言していることを持ち出すべきではないのかが解せない。ライターたちはモリガンの視点を、(訳:DAOのラストで与えられる)メイジへの恩恵やデーリッシュへの恩恵、あるいはレリアナの死、オーグレンの死、アンダース・ジャスティスの死と同様に軽くあしらっているようにしか思えない。 

 ああ、そうだね。モリガンが実際にどう感じているかについての私の視点が、君の彼女の発言の解釈と違うとしたら、過去に遡って継続性を維持することが必要になるわけだ。
 いつものことだが、そうやってトピックから議論がどんどん逸脱していくんだよ。

(お前たち、まだデヴィッド・ゲイダーに自分の書いたキャラクターや世界観のことなんて何にもわかってないとわからせようとしてるのか。いったい何年続けてるんだよ?)

 DAに関するどんな有益な議論であっても、やがてある種類のポスターたちが現れてスレッド全部を自分の解釈だけに染め上げて、私も含めたすべての人々が、単に間違っていると宣言する。 

 このスレッドもついにその域に達したわけだ。残念なことだが。

 私は無神論について考えているところを、私の狙いも含めてできるだけ正直に、漏れなく説明したつもりだ。もしそんな話が関係ないという人たちがいるであれば、そういう人々の視点がライター・チームに優越していると考えているわけだ。「へ、自分の書いた台詞忘れてんじゃないよ」といってわれわれを否定する。良いゲームを作ろうとして実際に物語を書いているのが誰か忘れてしまっているのだろう。
 まあ、せいぜいがんばってくれ。 

 最初の頃、優れたアイデアを出すことで貢献してくれた人たちには感謝する。

********** 

 大統領選間近で全米が発情しているということもあるのだろうか。
 

 Inquisitionがまだ影も形もないのに、フォーラムではもう「宗教審問」がはじまっているわけですね。ゲイダーさんがなにをどう弁明しても、最初から「悪魔憑き」であることは確定しているようだ。

 DAもKickstarter並みに事前投資制にして、わけのわからない連中をフォーラムから締め出したらどうなんだろうか。
 そんなことはできないし、なんも変わらないのだろうな。 

 ゲイダーさんの考えはほぼ前記事で予想したとおりですね。無神論の定義。どの範囲までを言うのか。特に無神論は「現代社会」に特有な発想である点も指摘している。

 ゲイダーさんがフォーラムに登場するのはうれしいのであるが、そろそろ「ファンへの迎合」はやめたほうがいいと思う。

 EA/BioWareがホモ・セクシャル問題はじめ、市民権利問題で散々槍玉にあがっていることから、このトピックにも敏感に反応したのでしょうが、正直最初から相手する必要なかったかも。 

 記事三つも書いたが、結局役立つような情報がなかった気がしてしょうがありません(笑)。

 ん、神も仏もないのは、このフォーラムだって? うまいねえ。

 DA3がリリースされたときのユーザーのメタスコア、3.8と予想していましたが、ファンの荒れっぷりを目の当たりにしたので3.5まで下げておきたいと思います(ムーディーズかい!)。

 

 

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コメント

 日本も戦国時代には宗教戦争があちこちで起きてた宗教激戦地だったんですよね。神仏習合で宗教が薬にも毒にもならなくなって、観光の要素しかなくなりましたけど。お伊勢参りとか金比羅参りとか。

 多くの日本人が宗教にアレルギーを持つのは、自分たちの平和でのんきな宗教観が脅かされる気がするからですかね。

>多くの日本人が宗教にアレルギーを持つのは、自分たちの平和でのんきな宗教観が脅かされる 

 そうなんですよね、「どうだっていいじゃん」と心の底から思ってる人多いんですよね。

 そして、日本人の文化形成にとって宗教は大きな影響を与えてこなかった、ごくマイナーな要素であった。受け売り元の大澤真幸氏を引用すると「日本の文化的なアイデンティティにとって、宗教はもともと不関与」だった。
 じゃーん。でも、なぜ「そうなのか」は答えられていません。

 手塚治虫氏を手放しでほめるつもりないんですが、「火の鳥」、神仏習合前夜、調査中・・・、「太陽編」か。あれには強烈な印象を抱いていました。

 白村江の戦いで敗れた百済(当時倭国(大和)と同盟関係にあった)の王族の若者は敗残兵・捕虜の身となる。全面火傷していた彼の顔面に、勝ち奢った唐軍兵士はただの一興として死んだ犬の首の皮を貼り付ける。むき出しの真皮と癒着した犬の面が二度とはがれることはない。犬頭半人、犬上宿禰(いぬがみのすくね)の誕生。
 この設定だけで成功と勝利がほぼ確定した物語です。

 
 2012年の今、時節柄もバッチリですね!(百済とはいまや同盟にはなれんけどな)

 犬面の主人公はやがて大和に渡り、壬申の乱に巻き込まれていくのですが(日本史やなあ・・・)。手塚は、壬申の乱を仏教伝来とともにやってきた渡来の神々(精霊)と島国土着・固有の神々(八百万)との間の壮絶なサヴァイヴァル・ウォーであったと解釈しています。

 人間たちが戦乱で命のやりとりをしている間、八百万の神々は渡来の神々の攻撃を逃れてひっそりと闇から見守っているんですね。つまり自分たちの「滅び」の回避が人(習合反対・信仰自由派)の手に委ねられているということである。

(私が読んでいたのはオリジナルですが、現在入手可能なものはいろいろ検閲があるようです。そのくらい際どい物語であった。また、壬申編と未来編との交互進行でもありました)

※ 似たようなコンセプトのものに諸星大二郎の作品があった気がするが、脳内妄想かもしれない。

  
 戦国時代について言えば、って言うほど造詣深くないですが、応仁の乱(日本史やなあ)に端を発する封建制・惣領制という規範の崩壊(アノミー)・再構築(下克上)の流れにあって、元は共同体(武家団、惣百姓、一族、僧衆(僧兵))の血脈に基づく社会秩序・共和制自治体であった「一揆」が、武装抵抗集団として領地を守り、共同体の利害に関する主張をしていくことになる。ちなみに、RPGでいう「クラス、class」というやつにはまともな日本語訳語がありませんが(職業じゃねえし、バーバリアンっていう職業ねえし)、ここでいう各共同体、一揆に属していることと考えると近そうですね。余談でした。あと「一揆」は本来反乱という意味ではなく、正しくは「一揆による反乱」のことを一揆と言っているんだそうだ。そこんとこよろしく。

 そうした活動は地元の戦国大名家臣団と同調することすらあり、「経済力」の恩恵となにより「大義」を手にしていた本願寺・延暦寺など宗教集団と結託することはあったわけで、一向一揆などのイメージが強く残っているんですね。
 「経済力」と「大義」ってのがとにかく重要ですね。名実ともにってやつ。

 信長はそれらも正しく「ただの戦国大名、敵対勢力じゃん、京に出るのに邪魔じゃん」と見極め、一向一揆を鎮圧し、延暦寺を焼き討ちする(焼き討ちはご承知のとおり歴史上何度かある)。
 だが、焼け落ちる延暦寺の後始末を「あとよろしくな」と丸投げされた光秀の信仰心に篤い胸に去来する思いは何であったのだろうかって、劇画があったなあ。池上遼一?
 
 

 諸星大二郎だったらまつろわぬ神々の話じゃないですかね。でも、諸星作品で宗教ものといったら、隠れキリシタンの話である「生命の木」を思い浮かべますね。

 これは完璧に脳内創作のような気がしてるのですが、持国天、広目天とか倭国(大和)侵略の尖兵としてめちゃくちゃに暴れていたような気がする。(そもそも「火の鳥」太陽編がそういう話。でもそれと似たコンセプトで絵がずっとよかった気がする。そんな漫画・アニメいくらでもありそうかな)
 
 「妖怪ハンター」かなあ。「生命の木」は「妖怪ハンター」じゃなかったのかな。へえ、映画になったんですね・・・。
 私は「孔子暗黒伝」が好きかなあ(あの作者の場合、「好き」とかの問題ではない気が)。

 ありゃあ、もしかしたら星野之宣作かなあ。縦じゃなくて横にもずれてるのかなあ。
 
 Kindleでそういう古いコミックってちゃんと読めるようになるのかなあ。もしそうなら全部速攻で買っちゃいますね・・・。


 

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