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2012年10月23日 (火)

【DA3】妄想のお時間(2)

 まず、手始めにゲイダーさんのこのご発言から。

http://social.bioware.com/forum/1/topic/371/index/14614580/1

 「DA3:インクィジションなんだから、主人公(PC)はチャントリーの命によりチャントリーとテンプラーの支配を回復するのが使命ではないのか?」という、OPのどこまで本気かわからない一見(アメちゃんらしい)単細胞な意見に対しゲイダーさん。

 (なお「アメちゃんらしい単細胞」という物言いには、「平和ボケ日本人」と同じくらい確たる裏づけがあるのであるが、それもかなり宗教がかった長い話になるので、おいおい触れることにする。DA3の文脈できっとまたその話題が出るだろうから) 

 以下、ゲイダーさん。

 なるほどわかった。もちろんDA3のプロットに踏み込むことはできないので、ここでは次のように述べておこう。 

 君がチャントリーに仕えることを強制されることもなければ、そうすることが善なる行いであると考えるように強制されることすらない。メイカーへの信仰告白を強要されることもない。以前に私は、もし君たちが望むのであれば、ゲームの文脈の許す限りにおいて、メイカーの存在に対する疑義をプレイヤーが積極的に表明できるようにさえする、と述べた。もちろん君たちにはその反対の行動を取る選択もできる。 

 究極的に、プレイヤーが自分自身のキャラクターの人格及び/または感情を決める能力はRPGの基本的な売り(強み)のひとつであり、DAシリーズはそこから外れるようなことはしない。もちろん、それは設定とプロットに対して齟齬のない限りにおいては、という条件つきであって、君たちがなんでもかんでもできるわけじゃない。どんなゲームでもそういう制約はあるわけだが、DA3の場合は、ゲームの設定やプロットを意味あるものにするという理由で、君がなにがしかの信条を選ぶことが強制されるようなことはない。

 

 まあ、いつもどおりこみいった文章なので、超訳しまくり。原文のほうがいいという人はどぞ。

"Okay, so. Without going into specifics on the plot of DA3, because I can't do that, I will say the following:

You aren't going to be forced to serve the Chantry or even think it's a good thing. You aren't forced to express belief in the Maker. I said previously we would try to allow options to actively express doubt, if that's your thing, so long as it works in context. You of course will also have the option to do the opposite.

Ultimately, the ability to determine the personality and/or feelings on your own character is one of the fundamental strengths of an RPG, and one that DA is sticking with. Yes, it must also work within the context of the setting and the plot-- you can't do anything-- but that's always been the case with any game, and in the case of DA3 it is not required that you be forced into a certain set of beliefs in order to make it work."

 ********** 

 ここまではよろしいか。

 まず、ヒューマン一択を正当化する理由。コメントでご指摘いただいたように、「DAのプレイヤーは統計上8割近くがヒューマン主人公(しか)プレイしない」、というマーケティング的裏づけがありますね。開発負荷の問題も裏腹にある。

 いやな物言いになるが、(RPGも含めた)AAAタイトルのプロデューサー連中は、「一番金のかかるシーンをプレイヤー全員に見せないとはなにごとか!」と怒るのだそうだ。
 よって、ゲーム内で一番ゴージャスなシーンは、物語(ゲーム)開幕直後、冒頭にドカンとやってくる(最近のAAA作品で例外を探してみてくだされ。ほとんどないと思う)。

 プレイヤーの全員がゲームを最後までクリアするわけでもないので、クライマックスやエンディングにどんどんお金をつぎ込むことは極力避けられる傾向にある。費用対効果。最近じゃコスパっていうんですか。悲しいけどそれが「主流」。
(このテーゼを発見したのは私の知る限りValve。その後Portal 2などは見事にそういうつくりを守っている)
 ましてやプロットが途中で分岐して、半数以上のプレイヤーが目にしないことになりそうなシークエンスも基本避けられる。開発負荷的に重いのにプレイヤー・ヴァリュー(価値)を生まないデッドウエイトになるから。 

 畢竟、昨今のゲームづくりは、ベストセラーのFPSソロプレイのように開始早々から使用火薬量最大でどっかんどっかん。そこから先はできるだけ一本道、テレビ番組でいったら最初のコマーシャルまでの間にスペクタクルなシーンやめぼしいモブ(メカ、敵)、こじゃれた新機軸などをこれでもかってくらい怒涛のように注ぎ込んでいくような、フロントエンドで勝負を決めてしまうようになっている。 

 DAやMEのつくりも、実はその路線をある程度は踏襲している。DA2でドラゴンは冒頭いきなり登場するし(そういえばSkyrimもそうでしたね)、ME2はノルマンディSR-1撃沈シーンで幕を開け、ME3はバンクーバー崩壊シーンからはじまるのだから。

 一方で、分岐がなかったらRPGじゃないよ、という方針も守らなければならない(FFXIIIみたいに守ってないところもあるけど、BioWareは守らなくちゃいけない)。

 だから、種族やクラスなどによってプロットを複数用意するかどうかってのは、苦渋の決断になるのですよね。

 今回は納期の制約など鑑みてヒューマン一択となったのは間違いないでしょう。2013年暮れまで、明日をも知れぬ私たちレミングスはどうすればいいのだ!と叫んでいたら、実はもうあと1年後に迫っているのだ!

 (ま、2013年暮れって、PS4とかX720とか次世代コンソールがリリースされそうなタイミングなんすよね・・・。延期は避けてくれえ) 

**********

 ヒューマン一択には、私が考えるにもうひとつ、物語の文脈上の理由があります。お気づきですよね。DA3はメイカー、アンドラステ、チャントリー、その信仰の物語です。
 メイカー信仰はヒューマンの宗教である。

 (メイカーと関係ない)縁なき衆生のエルフ・ドワーフ(あるいはクナリ)などを主人公にしたら、テンプラー・メイジ紛争というセダスの一大事がみごとに借景になってしまう。主人公は無実の傍観者とか、ただの戦乱の犠牲者になってしまう。話がぼけぼけだ。

 またエルフ主人公、ドワーフ主人公が率先してテンプラー・メイジ紛争にコミットするとして、ヒューマン以外がメイカーの教えを信奉してはいけない理由などもちろんないが、エルフ(ドワーフ)がなぜメイカー(チャントリー)を信奉あるいは支援するのか(あるいは敵対・妨害するのか)といったくだりが必要になってしまって、どうしても話が重層化してしまってこれもぼやけます。 

 もちろん、上述のようなさまざまな(当然思い浮かぶ)プロットを全部盛り込んだら、DA3はDAOなど比べようもないくらいのとんでもない超大作になって歴史に名をとどめるかもしれない。
 でも2013年暮れまでには完成しない。

 
 完成しないし、完成したときにエルフ(ドワーフ)をプレイする人は20%くらいしかいない。 

 そういうことなんでしょう。(私は種族選択絶対必要派でもオールドスクール派でもなんでもないので、特に気にはしません)  

 とはいえ、アングロサクソンもとい、ヒューマン同士の身勝手な戦争に巻き込まれたノンヒューマンであるセダスの民の悲哀も物語の重要なファクターじゃないのか!

 ご心配なく。DAシリーズではコンパニオン・フォロアーとの同行が必須であると思われるので、そういうノンヒューマンから見た他者の目はしっかり補完される。デーリッシュや、サーフェイス・ドワーフなどの同行者を配すれば、彼ら彼女らの視点からみた「ヒューマンの馬鹿さ加減」とか「信仰の有難さ/恐ろしさ」などを表現することが可能だから。

 (誰も読んでないだろうが、いやいいんです)Project Eternityの記事で触れたように、NPCフォロワーを誰も使わない「自由」をプレイヤーに与えることで生まれる「欠点」、物語の駆動力が主人公ひとりの内面的葛藤のみに収束してしまうという「制約」の裏返し。
 

 ことはセダスの一大事。たとえ主人公がヒューマン一択であっても、ヴァラエティ豊かなフォロワーたちの口から、この出来事に対する様々な見方が提示されるのでしょうね、きっと。

**********

 つうことで、DA3の主人公が有するさまざまな背景設定、氏素性(バックグラウンド)"varied backgrounds"についての妄想を膨らませて楽しんでおくことにする。

 とはいえ拡散し続けてもきりがないので、前提を置く。

・べースクラスは、DAO/DA2を踏襲。ウォーリアー、ローグ、メイジ。
 スペシャリゼーションはおいておく。

・DAO方式で、バックグラウンドがある程度クラスを規定すると想定。

・バックグラウンドは社会的地位、階層、階級を示すと想定。 

 思いつくままざーっといってみよう。  

・チャントリー/シーカー(定義上メイジ以外)

・チャントリー/テンプラー(定義上メイジ以外) 

・サークル・メイジ(・・・メイジ)

・アポステイト(・・・メイジですね) 

・グレイ・ウォーデン(クラス全部)

・テヴィンター(クラス全部ありとはいえ、マジスターでないと面白くないかな)

 ここまで六つ。もう限界か。
 いかにもメイジ・シンパになりそうな面子が(テヴィンターを除くと)メイジしかいない。
 そうすると補填するために、こんなのも必要になるかな。
 

・ノーブル(DAOノーブルのイメージ。あるいはカッサンドラのようなネヴァラ出身、実子がコナーみたいにメイジであったレッドクリフ卿もモデルになるか。メイジ以外)

・ソルジャー(ホーク、カーヴァー、アヴェリンみたいな兵士。メイジ義勇兵。メイジ以外) 

 あとは垂れ流し。

・パイレート(海賊、クラス全部)   

・アンティヴァン・クロウ(ローグ中心でしょうが、クラス全部)

・オーレイ/シェヴァリエ (クラス全部、ローグやメイジの場合もあるだろう)

・オーレイ/ミンストラル (バード/ローグ中心だが、クラス全部)

・チェイシンド(そもそもセダスの政治に関係ないだろう。たしかメディスン・マン的メイジもいたはず。クラス全部)

・マーチャント(うっ)

・コモナー(笑)

 この路線が正しければ、全部書けばどれかあたる。路線が間違っていれば、ひとつもあたらない。

 冒頭ゲイダーさんの発言を受けて、メイカー・アンドラステ信奉派/中立派/不信派とも必ずしもひもづかないし、チャントリーシンパ/中立/アンチ・チャントリーとも必ずしも連関しないと考える。

バックグラウンド、メイカー信仰、チャントリーへの態度はいかようにでも組み合わせることは可能ということ。ただしそんだけのパターンを本当にカヴァーできるのかは別な話。 

 極端な例では、シーカー/メイカー不信/アンチ・チャントリーが成立するかというと、ちょっとどうかなと思うけど、明智光秀的世界(違うか)があるかもしれない。

 

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コメント

はじめまして。BSN上のDA3ネタについて触れてるサイトないかなと思っていたところ、ここに行き着いた次第です。
「俺たちは正義の○×について□△をやっつけるのか」「←だから自由だって言ってるだろうが」「Mages ARE badass」
この流れが一種のテンプレと化してる件はともかく(DA2で最終的にどっちも倒すハメになった例があるので仕方ない気はしますが)、アメリカのプレーヤーって、軍人/警官キャラ(悪く言えばHFO)をやりたがる傾向が強いな、とBSNのロールプレイに関するスレッドを見てると改めて思います。どこかのRPGサイトで、自キャラのストーリーを公開する板が立った所、「海兵隊出身!正義感が強いナイスガイ!」のキャラ(プロレスでいう典型的なベビーフェイスですね)がわんさか投稿されてスレ主が閉口したって話もありますし。

 こちらこそ。

>軍人/警官キャラ(悪く言えばHFO)

 あー、それいえていますね。
 しかも、敢えて公然と宣言する人はそうですね!
 ベビーフェイスか、なるほどそうですね。

 最近では、Badass流行もあったようですが、あれは見た目だけの話でしょうね?
 DA2のトレーラーのホーク(男)が衣装も含めバッドアス風で格好いい!とか。
 アサシンズ・クリード(自分持ってるくせにまともにプレイしてないんですが)も「バッドアスだからいい!」とか。
 バットマンに対するあちらのファンの情熱のすごさ(日米でものすごい温度差がある)も、見かけバッドアス、でもほんとは正義の天使ってのがいいんでしょうかねえ。

(ところでHFOとかサラッと書かれるとうれしいですね)

90年代後半ぐらいからですが、「口が悪くて戦い方はヒールの、体制相手に喧嘩を売る一匹狼のダークヒーロー」っていうテイストのベビーフェイスが、あっちのプロレス業界では一番のヒット商品として定着してるんですよ。今じゃ、優等生キャラはやられ役の方が多いぐらい。
これはWWEの例ですが、ゲームや映画の人気キャラの傾向にも通じるんじゃないかと。The Old Republicのマルガスが反主流派の武闘派だったり、ロールシャッハやバットマンみたいなヒーローが人気なのも、こういった傾向が関係してるからだと思います。先のコメントで書き損ねましたが、「元」海兵隊員とか一匹狼で口が悪い皮肉屋の傭兵なんてのも人気銘柄です。ただしイケメン・細マッチョ限定。オグレンやステン、シェイルみたいなのはNGのようで(笑)

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