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2012年10月 5日 (金)

パラディンがおらん!

 こちらの読者諸氏には、まーたく興味がないでしょうが、Project Eternity@Kickstarter。
 BSNのDA3に関するゲイダー節を適当に紹介していたほうが興味を集めることは百も承知であるのですが、Project Eternityの話題はCRPGの行く末(がないかもしれないことも含む)を展望したとき、意外に重要な補助線となるはずですので、少しお付き合いいただければ幸いです。
 
 ぶっちゃれば、BSNでいつまーでも同じことを騒いでいる「アンチDAシリーズ」のオールドスクール派たちが感激しそうなことがたくさん書いてあるのです。
 オールドスクール派から絶賛を獲得するレシピ。勝利の方程式。
 問題は、そういう人たちがいったいどんだけ生息しているのか、ってところにある。

**********

 
 投資額2.3百万(MM)USDにももうすぐ手が届くようで、2.6MMUSDまでのストレッチ・ゴールが発表されました。
 また、先日ちょっと触れた2.3MMUSDの「ハードコア」モードについては、デザイナーのクリス・アヴェロン氏がインタヴューに応えていたので、少し詳しい内容がわかりました。それについても触れてみる。
 
 断っておきますが、個人的にProject Eternityを「どーしようもなく待ち焦がれている」わけではありません。かつてはごく当たり前であった「斜め見下ろし」(isometric、アイソメトリック)、等角投影図法ですか。今遊ぶと意外にきつかったりするんですよね(Diablo IIIやTorchlight IIは、厳密にはアイソメトリックではないそうです)。

 Neverwinter Nightsあたりの仕様(擬似3D)であれば、今でも難なく遊ぶことができるのですが。私がDnDライクなCRPGで本当に望んでいるのは、NwNライクな画面デザインのDnD4.0版準拠。DnD4.0準拠にはウェブゲームのHeroes of Neverwinterがありますが、ベータ版にしばらくつきあってみたところ、DnD4.0ルールはカジュアル志向で結構面白いのですが、アイソメトリック画面でのターンベースト・コンバットが単調で正直かったるかったな。かったるさの原因にはウェブゲームなので戦ってなんぼ、課金アイテムゲットしてなんぼ、というせこい作りのせいもあるでしょう。

 むしろ私の興味の対象はProject Eternityを「どーしようもなく待ち焦がれている」オールドスクール派が、いったいなにをCRPGに期待しているのかが手に取るようにわかるのではないか、という部分にあります。Obsidianのコアメンバーはオールドスクール派(つまり自分たち自身!)の期待に応えることを至上命題としているはずですから。
 
 また、ストレッチ・ゴールが段階的にリヴィール(公開)されていくと、「それって基本ゲームに織り込まれてなかったのかい?!」と逆に驚くことも増えていきますね。2.4MMUSDのクラフティングがそうですし、2.5MMUSDのバーバリアン・・・。

 バーバリアンが今まで入っていなかったって? そもそも、過去のストレッチ・ゴールで達成した「新クラス」ってなんだったんだよ(それについては現時点までに公開されていた内容を以下に記述)?
 でも結局後出しジャンケン、投資額がどこまで伸びるか見ながら決めていく方式なんだな。大人の狡猾な手口がわかってくる。

2.3MMUSD
 ハードコア

 「俺サマはプロだ!」という一部ファンのため、頭おかしい人向けモードを三つ実装することにした。
 それぞれ独立して(それらのサブ・ルール・セットを含め)オン・オフができるようにするつもりである。

Expert Mode

 よくあるユーザー・フレンドリーな仕掛けや「ちょいとプレイヤーさん、お忘れじゃないですかい?」的な仕掛けをオン・オフできる。たとえばスキル獲得閾値、影響・好感度修正値などの「お助け」情報などである。Fallout: New Vegasのハードコア・モードと類似の、より重課的・懲罰的なゲームプレイ要素もコンバット関連・非関連の両方の分野で導入する。金貨に重量を持たせると言っているわけじゃないが(いや、ほんとにそうは言っていないんだが)、もしそうしたとしたら、Expert Modeですぐに実行できるようになるだろう。

Trial of Iron

 Temple of Elemental EviのIronman Modeのようなものだと思ったらいい。このモードをオンしたら、セーヴ・ファイルは一つのみでキャンペーン全部をこなさなきゃならない。まあ、君が死ぬまでの間、なのかもしれないけど。もし死んでしまったらセーヴファイルは消去される。楽しんでくれ!

Path of the Damned

 Icewind DaleのHeart of Furyモードの精神的後継者(スピリチュアル・サクセサー)だと思ってくれればいい。難易度に応じて遭遇すべき個々のモブを足したり減らしたりできるようにするつもりだ。Easyモードなら、(本当はいるべき)キャスターはいなくて弱いメレー・モブに置き換えられている。Hardモードだったら、キャスターには強いメレーの敵が付き従っているだろう。Path of Damnedモードでは事態はさらにめちゃくちゃになる。すべての難易度のすべての敵が登場し、コンバット・メカニズムは戦闘に関与する全部の者にとってずっと熾烈で過酷なものに増幅されるだろう。

「複数のモードをオンにできるの?」という質問があるだろう。もちそんそうできる。ゲーム開始時に選択することになるが、ふたつ、あるいはみっつともオンにしたければそうできるようにする。もし君が上のモードを使うことにあんまり気乗りしないのであれば、様々な個々のサブ・フィーチャーをオン・オフできるようにもするので試してほしい。

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2.4MMUSD 
 クラフティングとエンチャンティング。 
 ポーションやスクロールなどのコンジューマブルに加え、他の方法では入手不可能な装備のアップグレーディングを手に入れることができる。システムは簡単で柔軟なものを意図しており、どこでも入手可能な薬草や資源からベーシックなポーションを調合する力から、平凡なブロードソードに魔法を付与して銘を入れ、比類なき伝説の剣に鍛える力まで、プレイヤーに託すことにする。開発サイドの目論見としては、可能な限りデーター・ドリヴンな作りとし、将来の拡張性を保持することとする。

2.5MMUSD
 バーバリアンは世界のはるか彼方、異境の地からやってくる。ドライウッドの地では、グランファザン・エルフのコミュニティでよく見かける。無謀さ、獰猛さ、規律よりも生の攻撃性を偏愛する姿勢から、一般のファイターとは一線を画している。バーバリアンは戦場においてはやっかいな敵には違いないものの、戦いのさなかにペースを見誤って容易に疲弊してしまうことも確かである。

 サイファーは類まれなる精神能力を有しており、普段めったに出くわすことはなく、またしばしば誤解を受けやすい存在である。ソウル(魂)から直接力を引き出すことで、様々な能力を発揮する点ではウィザードやプリーストと似ているが、この世界の霊的(スピリチュアル)なエナジーを引き出して、「他者」の魂を操ることができる点でそれらと大きく異なる。ウィザードが分厚い書籍の複雑なフォーミュラを用いて、またプリーストが信仰の力を頼りに力を発揮するのとは異なり、サイファーが直接力を引き出すのは自らの心(マインド)である。あるいは君たちの心かもしれない。

2.6MMUSD
 
 アドヴェンチャラーズ・ホール。ドライウッドのフリー・パラチネイトにおいて、この世界中の冒険者や傭兵たちは、要人のボディガードとして、エリート衛兵として、あるいはアイル(エア?)・グランファス(Eír Glanfath) の片隅で忘れ去られた場所に足を踏み入れる探索チームの一員として雇われることがある。
 その種の喧騒の場こたむろする者たちの多くが、ただの盗人やたちの悪いごろつきであるのはもちろんだが、我慢強く探せば、信用できる雇い主の口を捜すことができるだろう。
 
 それのなにが役立つんだって? つまり君が旅先で出合ったとあるコンパニオンが嫌いな場合、我々の提供するコンパニオンが全部気に食わない場合、君が同行を断ってしまったら、そのコンパニオンのクラスのキャラクターに二度と出会えない、という心配はいらないということを意味するのだ。
 時が経つにつれ、君は自分のカスタム・パーティーを編成することができるようになる。モンクだけの、あるいはスペルキャスターだけのパーティーを組むこともでき、その場合でも標準的なプレイヤー・キャラクター(PC)とコンパニオンによるプレイスタイルのペースを維持し続けることができるのだ。

**********

 パーティー・メンバーはPCを入れて6名。すべてキャラクター・ビルドからカスタマイズ可能なのは、例えばIcewind Daleがそうであった。「オールドスクール派」が感涙でむせび泣くところが目に浮かびますねえ。でも、そういう(オールドスクール派御用達の)カスタム・パーティーの仕様もストレッチ・ゴールのずっと後に出てくるんだよな。

 さて、私がちゃんとObsidianのアップデートを読んでいなかっただけなのだが、「バーバリアン」あるいは「モンク」までメンションされてしまったので、いっぺんProject Eternityの「クラス」をおさらいしておこう。
 いや、あくまでも「オールドスクール派は何を喜ぶのだろうか」という興味本位ですよ。
 まあ、「アイロニカルな没入」と言われてしまえばそれだけなのだが・・・。

**********
 
 コアクラス: 以下の4つ。プレイト・アーマーを着用しブロードソードを構えるウィザードや、レイピアを操り攻撃は軽装で凌ぐファイターを育てることもできるようにする。つまり"purpose-ready"だが"purpose-limited"ではない、という思想だそうだ。

ファイター
ウィザード
プリースト
ローグ
 
 コア4クラスには、長々と説明がありますが、以下のリンクからどうぞ。私は読むつもりがない。
 なぜなら、読まなくてもわかる。ここに書いてあるのはDnDのクラスの描写そのものであるはずだからだ。

http://www.kickstarter.com/projects/obsidian/project-eternity/posts

 Kickstarterのストレッチ・ゴールで開放されたクラスは現在3つ。

レンジャー
モンク
ドルイド 
 
 これらについての説明は見つけていないが、これもDnDのそれぞれのクラスと大筋変わらないはずだ。読む必要はないだろう。

 正直だんだん腹が立ってきたのは、別にDnDのパクリであるからではない。パクらずにハイ・ファンタジー・ゲームを作るのは難しいし、あまりに逸脱してしまったらオールドスクール派が許さない。
 怒りがこみ上げてくる理由は、DnDの基本クラス(時代とともに変遷がある)から漏れているのはなんですか、という話である。

 バード
 ソーサラー
 バーバリアン(2.5MMUSDで追加される)
 ウォーロック(版による)
 パラディン・・・。

 
 パラディンがおらへん。

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