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2012年10月 6日 (土)

The Lost Followers

 それについては次回書く、と書いてまた忘れていたネタ。

 今からする話はIcewind Dale(2000年)のものではないかと思って調べたのだが、どうもIcewind Dale 2(IWD2)(2002年)のほうだったようだ。

 IWD2はストーリーや物語設定こそ違うもの、基本はDnDの2版準拠であったIWDのシステムを、DnD3版にアップデートする試みであった。それ自体は上手くいったのであるが、丁度このあたりで開発元のInterplay/Black Isleの経営が傾いちゃったらしく、エキスパンションや続編は出ていない。エンジンは前作同様BioWareのInfinity。

 パラディンに関係する隠しクエストがあった。
 この部分は記憶が曖昧であったので、Youtubeの映像でも見ながら自分の記憶を掘り起こすことにする。

 次のような映像が見つかる。"The Lost Followers"が隠しクエストの名称だ。 
 

Icewind Dale II Playthrough Part 144: The Lost Followers - YouTube

<http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=2&cad=rja&ved=0CC4QtwIwAQ&url=http%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fwatch%3Fv%3DXB3DctbMX78&ei=VW5qUKe0IozMmAWf74FQ&usg=AFQjCNGIvLTQVENy4aARyKLDDRr8KqAKtg>

 ゲームをご存知ない方がこの映像を見てもなにがなんやらわからないだろうが、「オールドスクール派」のゲームがいかにちまちまとまだるっこしい操作を必要とするかはおわかりいただけるだろう。ま、ある程度慣れれば機械的に操作できるようにはなるのですが。 

 多くのプレイヤーが鼻水を大量に垂れ流しながらプレイしたであろう、ほんの些細なミスで全てが崩壊する、DnDのCRPG史上屈指との呼び声もある高難易度バトル。

 
 パラディンがパーティー・メンバーにいなければならないわけではないが、ここで手に入る隠しアイテムは、なんとあの、Holy Avenger 、ホーリー・アヴェンジャーなのである!おーっ!(そこ、とりあえず驚いてっ!)

 パラディン以外には取り扱えない、クラス専用武器。

 パラディン興味なし、気障で独りよがりのええ格好しい(good-doer)やし、というBane神の手先かと思うような不届きなプレイヤー連中ですら、このバトルの圧倒的な出来のよさと緊張感には皆唸らされたという。 

(YouTube画像の冒頭部の説明)

・プレイヤーは可能な限りのモンスターを召還し(塹壕の埋め草、弾除けとなってくれる)、自分のパーティー・メンバー(6名)にとことん(有利な呪文などを)バフアップしている。

 
・とあるアイテムを墓地の指定場所に置くと、光の束とともに、破邪の剣、ホーリー・アヴェンジャーが姿を現し、同時に六体の極悪非道な者らのアンデッドが蘇る(お花のシンボルがそれ)。

・Angelという名前のパラディンがホーリー・アヴェンジャーを拾って装備する。

・あとはご覧のとおりの、長時間しっちゃかめっちゃかバトル。

 基本は、一番物騒なメレーの敵は召還したモンスターで取り囲んで時間を稼ぐ。薄っぺらい衣装の子達は本当に危ないから敵に接近しない(一撃で殺されてしまう)。それぞれの敵にはごく狭い条件だが何か弱点があるのでそこを付く。比較的倒しやすい敵から順番に戦力集中してひとりづつ倒す。

・最後の生き残り、頑丈で一番危ないくそドワーフにパラディン(Angel)がとどめの一撃。戦闘終了。

・パラディンに特別能力ボーナス付与。

(まだプレイスルーの画像は続くが、あとは関係ないですな)

 画像では、ホーリー・アヴェンジャーの説明文をきちんと見せてくれる(配慮がすばらしい。IWD2のセーヴファイルがどこ行ったか見つからない私にとっては僥倖とも呼べる)。

 物語の背景設定。 

 恐怖、嫌悪、専制者の神ベイン(Bane)に付き従う信徒のうちでも、飛び抜けて凶悪な六名は自らをロスト・フォロワーズ(道を喪った信徒ら)と名乗っていた。ネーミング自体が「ふざけた」しゃれである。

 ベインの信徒の横暴が多くの国々で猛威を奮い、その魔の手からいまだ逃れ続けている者たちも言語道断な悪行三昧になすすべもなく、口をつぐみ目を背けていた頃。

 六人はシルヴァー・コート国の王の首をその玉座で刎ね、王国を簒奪すると、首のない王の亡骸をアンデッドとして蘇らせたうえで王都を彷徨わせ、出会う者を手当たりしだいに虐殺し続けさせた。さらに六人は王都全体に火を放ち、街が跡形もない荒野に戻るまで放置しつつ、ワイングラスを手にしながらその様子を王宮から見物していたという。 

 王族では五歳になる王女がたったひとり生き残ったが、悪の六人は暴虐の最後の仕上げとして、その娘を「すすり泣くクイーン」、焼け果てた荒地の「女王」に任じ、なにもない土地を統治させることとした。娘には決してその地を離れることのできない呪いをかけ、あとは飢えるに任せたのである。
 六人はとりあえずの成果に満足し、それぞれ思い思いの土地に散っていった。ベインの名をより一層高めるため、さらに各地で災いを振りまくことにしたのである。 

 老コルサ・エールド卿が亡き王の玉座で「すすり泣くクイーン」を見つけたとき、娘はすでに飢えに苦しんでいた。老体に鞭打って馳せ参じたが危機を食い止めるには手遅れであったことを心から恥じ、彼女のもとに水と食料を届けさせ、さらには王国のため復讐を果たすことを誓う老騎士に対して、娘は長い長い間の後でたった一言、短い感謝の言葉を述べることが精一杯できるだけであった。だが老騎士が旅立った後、彼女がすすり泣くことは二度となかった。

 すでに齢七十を過ぎていたとも言われる老騎士は、その後六年にわたりファールーン大陸とその異界群(planes)をまたにかけ、悪の六人を次々と葬り去っていった。六人のいずれもが、くたびれた剣を手にした老いぼれ騎士の姿にまず油断し、その刺客が恐るべき遣い手だと気が付いたときにはすでに成敗されていた。
 エールド卿の古びた愛剣の柄には石がひとつはめ込まれており、老騎士はそれに一人倒すごとにその記録を書き足し、殺す前に改心させることができなかった無念さまで記していた。

 最後のひとりを打ち倒した老騎士は娘のもとに帰る。娘の膝下に愛剣を捧げると、おんぼろの剣はまるで太陽のごとく眩い光芒を発する剣に姿を変え、柄の石には老騎士の長い旅の記録が刻み込まれた。老騎士は柄から取り外した石に鎖をつけて首飾りとし、もはやすすり泣いてはいない「すすり泣くクイーン」に手渡すとこう告げた。この世には数限りない悪があり、誰の心もその誘惑から逃れることは容易ではない。だが、心正しく、行くべき道を誤らずに進む者にとっては、どれだけの数の悪も敵ではない。そのことを忘れないように、その石を身に付けていて戴きたい。

 老騎士は百を超えるまで生きたため、仕えた女王に先立たれることになった。その後北の国に向かったという噂があるのみで老騎士の消息は知れない。やがて王国はかつての栄華を取り戻すことになるが、エールド卿が携えていた愛剣'Cera  Sumat'の行方は依然として不明なままである。

 'Cera  Sumat'は、"Six, now silenced"を意味する。「六人成敗」。

 パラディン・マニアにはたまらんお話ですなあ。

 本当は、老パラディンが六人それぞれのフォロワーズを追跡して葬り去る六つのマンハントの詳しい記述もゲーム内にあるのですが、あまりに分量が多いのでやめておきましょう(自分のセーヴファイル探すのも大変だ)

 かほどさように、ジェネリックなマンハントもののプロットであっても、味付けで美味しさが増すんですね。
 久しぶりに読んだら、またじんときてしまったぜ。

 

  

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