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Star Wars: The Old Republic

2013年1月 1日 (火)

【転居のおしらせ】2012年版は終了いたしました。

 ご愛読いただきました本ブログは、容量オーバーのため2012年末をもって記事投稿は終了いたします。

 今後は以下のリンク先にて、引き続きDragon Age、Mass Effectを中心に、洋ゲーの雨乞いの踊りを踊り続けることにいたしますので、よろしくお願いいたします。

Rain Dancing Vanity 2013

(下のURLは上のリンクと同一です)

http://vanitie4.cocolog-nifty.com/rain_dancing_vanity_13/

 こちらのブログ記事への質問やご意見がございましたら、上記リンクへコメントいただけると幸いです。

 今後ともよろしくお願いいたします。 

2012年9月19日 (水)

アデュー。

 BioWareに関する強烈なニュースがふたつ続いてました。

 時間軸的には前後しますが、まずこちらから。

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 噂は前から流れていましたが、やはりEA全体の変革の流れからしても避けられなかったようです。

 レイ・ムジカ氏と、グレッグ・ゼスチャック氏、ご存知のとおりBioWareの共同創業者のおふたりですが、BioWareからリタイアすると発表されました。 

 おふたりのあいさつ文@BioWareのBlog。

http://blog.bioware.com/2012/09/18/ray-muzyka-greg-zeschuk-retire/

 ムジカ氏については、20年間のBioWare時代(ヴィデオゲーム・ビジネス時代)に区切りをつけ、(ソーシャル)インパクト・インヴェストメントの世界で次の人生のステージを送るとのこと。
 インパクト・インヴェストメントには「社会的責任投資」という訳語が当てられていますが、投資リターンの回収のみならず、企業の社会的責任(本来は社会的影響ですね)の側面にも注目する投資形態。
 ムジカ夫妻の興味の対象は「世界をより良き場所にする」ことにあり、特に教育、ヘルスケア、アニマル・ライツなどに関する慈善活動には過去から取り組んできた。今後はさらに世界中の人権尊重や市民的自由の確保に取り組んでいくのだという。

 ゼスチャック氏については、小さな会社でヴィデオゲームを作っていた頃の情熱を維持することがいまや難しくなったと、ややリラクタントリーに語っています。
 リタイア後のことはまだあまりはっきりとは考えていないようで、家族との時間を持つことを主眼においているという。
 また、かねて念願であったビールづくりの世界に関与していくこと、具体的にはビールづくりに関するウェブページの製作を手がけるつもりであること、それがうまくいったら、さらにビール関係の事業に乗り出すかもしれないことについて語っています。うまくいかなかったら、ビールを呑んだくれて、またゲームの世界に返ってくるかもしれない? 時が経てばおのずとわかるでしょう。

 BioWareエドモントン&モントリオールのGM(ジェネラル・マネージャー)アーリョン・フリン(Aaryn Flynn)のおふたりへの送る言葉。サルート。なお、英語・仏語両方でアップされていますが、私は仏語はわからん。なので同一の内容(どちらかがどちらかの翻訳文)だと前提をおきます。違ってたら教えて。

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 おふたりのBioWareにおける功績については、The Academy of Interactive Arts and Sciencesの名誉殿堂(Hall of Fame)に揃ってエントリーされたことでヴィデオゲーム界全体に及ぶものであったことはあきらかです。
 私が大学を卒業してBioWareに入社して以来、おふたりとともに過ごした時間はかけがえのないものでありました。

 おふたりが離れてからも、BioWareはおふたりの培ったコア・ヴァリューを尊重し、今後ますますヴィデオゲームづくりにまい進していくことでしょう。エドモントンとモントリオールのチームについて言えば、次のような作品群が用意されています。 

 Dragon Age 3: Inquisition

 昨日、BioWareがDAシリーズの次回作を開発中であると発表しました。マーク・ダラー氏(エクゼクティヴ・プロデューサー)とわれわれのチームはDAの新作に何を望むのかファンの皆さんの意見を聴くことにしています。
 個人的にはDAチームと一緒にInquisitionを開発するのが楽しみです。示唆に富む議論、愉しさ、そして何よりも、新しいエンジンで何ができるか発見することは、ワクワクするとともに身が引き締まる思いです。 

 Mass Effect

 ケーシー・ハドソン(エクゼクティヴ・プロデューサー)と彼のチームは、8年にわたる取り組みによって、ME三部作という偉業を完成させました。もちろん、まだ終わりではありません。マルチプレイ・コンテンツは続きますし、ソロ・ストーリーDLCもあと6ヶ月に渡ってリリースしていく計画です。特に、"Omega"は今秋にリリースする予定です。
 しかしながら、MEユニヴァースはそれで収まるはずもないほど果てしなく広いのです。ケーシーとわれわれのチームは別のフル・ゲームの開発も予定しています。「次はどこに向かうの?」という質問をとても多く受けますが、むしろぜひ皆さんのアイデアを教えてほしいと思います。 

 BioWareの新作群

 DAとMEは単体のゲームとしてはじまりましたが、やがて長大な世界へと成長しました。それで打ち止めではありません。ケーシーは引き続きMEの新しいプロジェクトを監督することになりますが、彼と彼のチーム・リーダーたちのヴィジョンを結集し、空想上の宇宙(a fictional universe)における新しいゲームの舞台設定を紡ぎ出すことになります。
 ゲーミング・テクノロジーも一から刷新されることになります。 

 エドモントンとモントリオールのGMとして、次のことは私が申し上げてもいいでしょう。BioWareのクリエイティヴなメンバーたちは、それぞれのフランチャイズ世界を確固たるものとしていくため、あるいは新たな方向を切り開く新しいゲームを作り上げるため、新コンテンツとゲームプレイをこれからも次々打ち出していくことになります。 

 レイとグレッグが創り上げたBioWareはいつまでも存続します。彼らは自らのリタイアメントの日がいずれ来ることをずっと前から考えており、彼ら抜きでも高い水準の業績と企業文化を維持できるメンバーのチームを築いてきたのです。我々は、その松明を大事に受け継ぎ、これからも学び続けるつもりです。

 ドクターのおふたり、どうかお元気で。あなたがたの築いてきたものはわれわれの誇りです。われわれがこれから開発するゲームのどれを取っても、あなたがたの類まれなる創造力と不動の誠実さが刻み込まれていることがおわかりになるでしょう。

 おふたりから教わった世界を、今度はわれわれがお見せする番ですね。

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 いかん、目頭が・・・。

 上述のフリン氏のレターのうち、DA3、ME、新作に関する記述は、原文も載せておきましょう。

• DRAGON AGE 3: Inquisition – Yesterday, we announced that BioWare is now developing the next chapter of the Dragon Age series. Executive Producer Mark Darrah and our teams have been meeting with fans about what they want in a new Dragon Age game. I love spending time with the Dragon Age team as they work on Inquisition. The thought-provoking discussions, the fun, and most of all, the discovery of what’s possible on a new engine is both exhilarating and humbling.

• MASS EFFECT – Executive Producer Casey Hudson and his team are coming off an amazing eight-year run with the Mass Effect trilogy. But they’re not done yet. We are releasing more multiplayer content and we have more single-player stories coming throughout the next six months, including Omega which is coming in the Fall. But the Mass Effect universe is vast, and Casey and our teams have plans for another full game. “Where to go next?” with such a project has been a question a lot of us have been asking, and we’d all love to hear your ideas.

• BRAND NEW GAMES FROM BIOWARE – Both Dragon Age and Mass Effect started as single games but grew into vast universes. But we aren’t stopping there. While Casey continues to oversee the development of our new Mass Effect project, he and his leads are putting together their vision for an all new game set in a fictional universe, built from the bottom-up with all new gaming technology.

2012年8月11日 (土)

EA games, destroy everything?

 かつて、EA Gamesは"EA games, challenge everything."とかいうコピーを使っていたよな。これだこれだ。 

http://www.youtube.com/watch?v=YViI17KBzLI 

 このネタ、ずーっと昔も別のブログで使ったことがあるんですが、そんときはBioWareがEAに買収されたタイミング。"EA games, swallow everything."、「なんでもダボハゼみたいに呑み込むEA」みたいな皮肉を書いていた。

 今回はBioWareの共同創設者であるムジカ博士とゼスチャック博士の両名が、SWTORのローンチ失敗の責任を取らされてEA/BioWareからクビになるのではないかという憶測情報。

 もし本当なら表題どおり。

http://www.gamespot.com/news/ea-squashes-rumors-of-bioware-co-founders-departure-6391157 

 あくまで噂レベルですが、両名とも最近オースチンで開催された重要な会議に顔を出していなかったという情報があるそうだ。またゼスチャック博士が、SWTORを担当するBioWareのオースチン・スタジオにしばらく顔を出していないというのもひとつの根拠になっている。

 EAによれば、ゼスチャック博士はオースチン・スタジオとSWTORの新GM(ジェネラル・マネージャー)を指名した上で、カナダ・エドモントンの自宅に戻って、家族と休暇中とのこと。ムジカ博士についてはなんら身辺に変化なし。 

 SWTORの業績が芳しくないので、すでにオースチンではレイオフが計画されている。
 そういう時期には、責任者を中傷する「怪文書」、「怪情報」が飛び交うのは世の常。

 よって、ガセっちゃガセとも考えられるのだが、BioWareがEAに買収されたときから、ムジカ博士がEAのRPG部門の責任者であったのに対して、ゼスチャック博士は元々不安定な立場ではあった。 

 またムジカ博士についても、最近のDragon Age 2の悪評、Mass Effect 3のエンディング騒動など、笑っていられない事態が続いている。BioWare部門(すなわちRPGをほとんど統括する部門)の責任者というのはゼスチャック博士の形式的上司でもあるから、SWTORの失敗と無縁でもない。 

 まあ、開発残酷物語をあげつらっても仕方がないが、EAの悪の公爵、COOのピーター・ムーアからすべてのプラットフォームをネットワークで繋げとせっつかれ、もちろん納期納期、四半期決算、業績達成とうるさくつつかれ、元々開発に手間隙のかかるRPG、しかもオンライン・フレンドリーなものをそんなに簡単に量産できるわけもなく、迷走し、苦悩しているわけですね。
 あげく「BioWareはもうBioWareではなくなった」と一部ファンから突き放されている。

 つうか、EAのUltimaや、MysticのWarhammerや、はてはかつてのWestwood(EA L.A.)のCommand and Conquerまで配下に入って、いまさら「昔のBioWare」ではとっくにないのですが。

(そういえばEAのCEOであるリシィティエロの辞職の噂が最近あった。本当ならムーアがCEOに出世することになるはずであった。どうなったかな) 

http://www.digitaltrends.com/gaming/rumor-peter-moore-replacing-john-riccitiello-as-electronic-arts-ceo/

 もちろん、BioWareがEAに買収された時点で、BioWare共同創設者の両博士はリタイアメントには十分な資産を形成しているわけで、事態がどう転んでも同情する必要すらないのだろうが、Dragon Age 3に関するすべてのネタについて、私は重大な関心をもって見守ってるわけです。

2012年8月 1日 (水)

【SWTOR】 Another one bites the dust.

 表題は古いかな。Queenの名曲のタイトル。日本語は「地獄へ道連れ」だったか。 

 この場合の意味は直訳では「また一人、やつに撃たれて倒れていく」。本意は「僕はまた打ちのめされに行く」

 Star Wars: The Old Republic、フリー・トゥー・プレイ(F2P)化。今秋からF2Pオプションが増設される。

 WoWの牙城、ついに切り崩すことはできなかった。"Another one bites the dust."

 http://www.ign.com/articles/2012/07/31/star-wars-the-old-republic-going-free-to-play 

 もたなかった。半年もたなかった。
 ちなみに私のローンチ・ボーナス1ヶ月つきの6ヶ月課金は、つい先日失効しました。

 BioWareのGM(ゲームマスター)、Matt Bromberg のお言葉。 

**********

 SWTORのサブスクライバー数に減少が見られているのは確かだが、今回の決定はそれが理由ではない。MMOのマーケットではF2Pがすでにもう標準になっていること、そして、スター・ウォーズのファンである数百万人の潜在的な新規プレイヤーが、このゲームをまだ試していない理由が定額課金という障壁のせいではないかと考えているからだ。

 また我々のリサーチによれば、ローンチ初期にSWTORをプレイしていながらすでにゲームから離れた者たち(訳:私もひとりか)の中には、定額課金という障壁がなければ、後に追加されたコンテンツを試してみたいと考えている者も多い。 

 マーケットの動向と、プレイヤーたちの声から、我々にはアクセスのしやすさこそが求められていると考え、それに対応していくことにしたのだ。 

**********

 MMOのサブスクライバーが、ローンチ以降に徐々に増えるなんてことは、まずありません。今後どれだけコンテンツを拡充しても、イニシャルの会員数を保持するのが精一杯で、後はどんどん減っていくばかり。

 例外は、このようにF2Pに移行したケースで、MMO老舗御三家であったTurbine(ターバイン)のDDOもLotRもぼろ儲けらしく、DDOに至っては、完全新規パッケージ(アンダーダーク編)を開発する原資まで手に入れたようだ。 

 なぜ定額課金制がF2P(その実態はアイテム課金制)に負けるか。ここでは散々書いてきたので、もうくどくど述べません。一言で言えば、ユーザーそれぞれのお財布事情にあわせて、支払うつもりがあるだけ吸い上げることができる仕組みだから。ウェブゲーもモバゲーも同じですね。 

 「MMOのマーケットではF2Pがすでにもう標準になっていること」、それがわかっていながら、EA/BioWareはなぜ定額課金制に固執したのだろう。

 定額課金制でなければ、WoWに戦いを挑んでたとえ成果をあげても勝ったことにはならなかったからでしょうか。
 Lucas Artsが「安売り」のイメージを許さなかったのでしょうか。

 開発費2億USDの回収が定額課金でなければ難しいと思ったのでしょうか。ところが、前にも書いたように、開発費を運営フィー(課金)のあがりで賄うってのは、投資としては邪道なはずです(だからほとんどの定額課金MMOは邪道です)。

 本来パッケージ売りで回収しなければならなかったのだが、60USD*パッケージ200万本売ったとして1.2億USD。筋悪な投資になってしまったようだ。 

 WoWが今後も安泰かどうかもわからない。だがWoWにしても、定額課金だけではなくF2Pなどラインナップを拡充しているはずである。

 MMOの将来がどう転んでいくのか、正直まったく興味がない。

 ただし今回の件によってBioWareの他のRPGタイトル、特にDragon Age 3の開発に影響が出るのかどうか、大変気になっているところです。

 

 なお、以前のサブスクライバー(私だ)がカムバックする場合は、現行プレイヤーと同様に、F2P以降後に用いることのできるゲームない通貨をプレゼントされるようだ。

 http://www.swtor.com/free

 あたしも、ちょっとのぞいてみっかな・・・。

If you're a previous subscriber and decide to come back, you'll get benefits. Current or previous subscribers will earn 150 Cartel Coins for each paid main before July 31st, 2012, while anyone who bought the Special Edition will get an additional 1,000 Coins.

 

2012年1月21日 (土)

SWTOR 噂どおりの開発費であった。

 概ね色々なサイトで噂されていたレベルでした。

http://www.gamespot.com/news/star-wars-the-old-republic-cost-200-million-to-develop-6348959

 SWTOR開発費は、2億ドル(200百万USD)。 

 ロサンゼルス・タイムズにEA/BioWareがこたえている。先日あるアナリストがEAについてSWTORのローンチが思わしくなく、「忍び寄る懸念」があるとのレポートを出して株価が落ちたんで、話題性が生まれたかな。ちなみに別のアナリストは開発費を80百万USDとかなり安く見積もっていた。個別のアナリストの予想なんてそんなものだ。 
 

(参考)キャメロンの映画「アバター(アヴァター)」が公称制作費2.4億ドル、映画「ハリポタ」最終章がパート1と2あわせて公称制作費2.5億ドル。映画はもちろん俳優のギャラがものすごい比率を占めているし、ヴィデオ・ゲームとは広告宣伝費の額と取り扱いに大きな違いがあるはずなので、一概に比べちゃいかんけど、(お金を出すほうの資本側から見て、このプロジェクトはどのくらいの代物かという)規模はわかるかも。

 映画撮影の制作費だって、たった一人か二人の俳優のギャラで大半がもっていかれる場合はあっても言ってしまえば人件費。ゲーム開発だって基本は人件費でしょう。

 記事によれば6年間、4つの大陸にわたって800人が開発に従事していた。BioWareの創業者のひとりゼスチャク博士に言わせると、このプロジェクトのコーディネーションは「ゾウの群れにバレエを教えるようなもの」。ゾウ一頭じゃないところが味噌か・・・。

 SWTORのコンテンツに関してルーカスは、EA/BioWareに対して「行動の自由」"free rein"を与えたとの嘘が書いてある。嘘だろう。だってそのすぐ下に、「でもルーカスの配下の者がセックス・スレイヴなどの一部のコンテンツを検閲した」ことが書いてあるじゃないか。

 先に開発費80百万USDと予測した同じアナリストは、SWTORのパッケージ購入者が2百万人を超えたとみており、そのうち75から90%が課金プレイヤーとして残留するのではないかと予測している。 

 ごく簡単な算数。

 パッケージ購入者が2百万人、一個60USDとして売上高1.2億ドル。

 ルーカスへのライセンス料なんて全く出ないとか言うレベル以前に、このままじゃ大赤字ですな。
 

 EAのえらい人は、ローンチ後は課金ユーザー50万人で元が取れると語っていたがこれはあくまで「運営費」の話。サーバー管理代がその半分である。SWTORの場合は、ユーザー課金収入からルーカスへのライセンス料を払わないといけないので、ほかのMMOが20から25万人で運営できるのに対して倍近いユーザーが必要になっているという。

 仮に上のアナリストの予想どおり、200万人の90%、180万人が課金ユーザーとして(とりあえず一年間は)残るとしよう。このうち25万人分が「サーバー運営費」を賄うわけだから、(180万人-25万人)*15USD*12でざくっと3億ドルかな。この半分程度(35%だと予想するアナリストもいる)がルーカスへの上納金、その他もろもろ経費が出て行くとしても、ほっと一息つける収益になる。

 色々な見方がある。まず上の私のようにプロジェクトワイズで見たら、とてもじゃないが失敗プロジェクトではないかという見方。これは「ローンチ後に開発費を稼ぐモデル」がそもそもいかがわしい、という見方だ。
 「開発費はパッケージ販売でちゃらぽんでなければ不健全」というなら、2百万本の販売を予測したなら、1億ドル程度で仕上げなければならない。上の開発費80百万USDと予想していたアナリストは私と同じ発想にたっていたのかもしれない。そのレベルでなければ、普通はプロジェクトとして成立したことにならないからね。

 フルヴォイスであることが開発負荷のどれだけの部分を占めているかわからないが、WoWクローンであることが間違いないSWTORがほかのWoWクローンと異なるのは、ヴォイスオーヴァーの部分でしかないとする。
 そう考えていくと、では削れるのはどこだったのか、MMOにヴォイスオーヴァーを大々的に持ち込む(そこに大々的に経費をつぎ込む)というそもそもの発想が成立しなかったのではないか、という懸念が生まれます。
 もちろん、今となっては後の祭りだ。 

 対して、アナリスト連中は(そして、そのうしろにいる投資家たちは)「株価」にしか興味がない。「株価」は非常に簡単に言ってしまえば、「これからの業績予想」だ。
 

 EAはすでにSWTORの開発費を費用として計上している。だから株価にはもう織り込まれてしまった「済んでしまったコスト」だ。すっかり忘れてしまってかまいません。
 問題となるのは、ローンチ後の運営でどれだけ収入が確保できる(と予想される)か。そうであれば上の計算のように、そこそこ儲かることになるから、実は問題がないことになる。

 あるアナリストが「忍び寄る懸念」があると言う場合は、上の運営後の収益計算が成り立たない恐れをいう。つまり75%から90%も課金ユーザーとして残ったりしないし、母数も2百万人から増えたりしない(これからパッケージを買う人などまずいない)という発想だ。 

 少なくともWoWがデ・ファクト・スタンダードとなった以降、MMOの会員数が、運営後にイニシャルより大きく増えたなんて事例は私が知る限りない。SWTORだけがその例外である、というのは論拠に乏しい気がするのだがどうなんだろう。

 スター・ウォーズの名前を使って、これだけWoWを徹底的に模倣して、でも蓋を開けてみたら、MMOってやっぱこんな程度なんだね、と呆然とするばかりだ。

 100万人以上が遊ぶMMO(定額課金制)なんて、この地上にはほかにもうひとつしか存在しないのに、なんだろうこの迫力のなさ、物足りなさ? 

 Blizzardのボスは、ルーカスへの上納金なんて払ったら商売なりたたねえだろ、とのたまっていたが、本質はそんなところにはなかった。

 世の中には、MMOはWoWがあればそれでいい。結局そうだったのかね。

 何度も書いているが、賢い人の話は何度でも引用する。ペニアケのお兄ちゃん(もう彼も若くないけど)が、数年前(DDOを批判する文脈だったのが腹立つのだけど)、「MMOは月額友だちレンタルシステムである」と書いていた。
 ゲーム批評で、これほどの真実を書いたものを私はほかに知らない。
 

 そうであれば、WoWの天下は(事後的には)とってもわかりやすい。遊ぶ人数が多ければ、一般にそれだけ多くの友だちを(同一金額で!)レンタルできる可能性も高い。これをネットワーク効果と言ってもいい。
 世の中は、やはりごく普通に、常識的に動いているのかもしれない。

 ま、(SWTORのパッケージも買って6ヶ月課金もしたが、払った金はすべて埋没コストとみなす)あたしにはなんの関係もない話なんだが、Dragon Age 3の開発がわけのわからないとばっちりを受けたりすると、とても黙っていられないのは事実です。

**********

 下の記事で紹介されているStar Wars Uncutの開発費? いくらだろう?

http://movies.ign.com/articles/121/1216973p1.html

 

 「スター・ウォーズの名前」の意味のわからない方に。

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